オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

比べるなら他人ではなく過去の自分

SNSにアップされている素敵な暮らしぶりやインテリアを見て、自分はなんてダメなのだろうと感じる。

職場で有能と評価されている同僚が新しい契約をどんどん獲得し、出世間違いなしと言われている。まだ新しい契約が1件しか取れてない自分に比べて、うらやましいし、嫉妬を感じてしまう。

Aさんは美人でスタイルもよい。私なんて目は細いし、ぽっちゃりしている。Aさんと自分の外見を比べると落ち込む。

Bさんは海外で暮らしていたから英語がペラペラで、国際会議でも堂々と発言している。私は海外で暮らしたこともないし、英語が苦手だから劣等感を感じる。

このように、世の中には、他の人との比較が溢れています。

自分と他の人(家族も含みます)を比較することは、人間のサガといいますか、カインとアベルの聖書の時代から存在している人間の特徴の一つです。

他人との比較によって、怒りや妬みを感じ、それをバネに自分を奮い立たせて自分を改善することに繋がっていけばよいのですが、やる気をなくしてしまったり、無力感に陥ったり、行き過ぎた嫉妬によって自分を貶めたり等、自分を痛めつける方向に向かっては、他人との比較は自分を傷つけるナイフになってしまいます。

特に最近は、SNSの発達により、芸能人ではない一般の人々の暮らしぶりもわかってしまい、よく知らない誰かの仕事ぶりや生活ぶりと、自分を比べて自分を卑下してしまうことも多々あります。

比較を自分を改善する、自分を動かすエネルギーに使うためには、比較の対象を他人ではなく、「過去の自分」にしましょう。

1年前の自分と比べて、どう変化したか?進歩したのか?「過去の自分」と比較してみましょう。

  • ダイエットできないなあと自己嫌悪に陥っていたけれど、1年前の自分と今の自分を比べると、1キロ体重が減っている。少なくとも1年前よりは進歩している。今年は2キロ減るように運動を増やしてみよう。
  • 英語の勉強をすると言っていたのに、3カ月前の自分と比べると、英語の勉強をする時間が減っている。進歩していない。これでは英語力が身につくはずがない。今日から英語の勉強の時間を朝きちんと確保するようにしよう。
  • 昨年、仕事で大きな事務ミスをしてしまった。それから1年間事務ミスゼロを自分の目標にしてきた。この1年間ミスは一度もしていない。私だけの目標だけれど、ちゃんと達成できている。違う目標も設定してみようかな。

自分のライバルは、あくまでも自分なのです。比較してあれこれ悩むなら、過去の自分を対象にしましょう。

私達は皆それぞれの人生のレールの上を走っています。過去の自分よりも進歩したり、改善していれば、それは自分にとって大きな勝利なのです。それがたとえ他人から見れば小さな事でも、自分にとっては自分が一歩でも前に進んだ、前進していると確認できる事で、人生に充実感を覚えるようになります。

他人との比較で苦しい気持ちになったら、比較すべきは過去の自分だと思い出してみて下さい。

 

 

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