オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
仕事に前向きになる方法

「能力がない」で止まらないようにしましょう。

仕事をしていると失敗したり、うまくできなかったり、上司やお客様からの評価が低かったりする時もあります。問題やトラブルに直面して、自己嫌悪や自己卑下に陥ったりもします。
そうすると、次のような考えが心を占領していきませんか?
「自分には能力がない」
「自分には才能がない」
「自分はだめだ」
「自分は頭がよくない」

自分はだめだから、やっぱりだめだった。
自分は能力がないから、やっぱりうまくできなかった。

そのように「自分は能力がない」と総括して、仕事がうまくいかないことの理由や原因を「能力がない」と思うことで妙に納得して、そこにとどまってしまう。
「自分は能力がないのだから、しょうがない」で、終わってしまう。

でも、そこで止まってしまうと、問題に直面するたびに「自分は能力ないから」「自分はだめだから」で諦めてしまい、進歩も改善もないまま同じ所をぐるぐるしてしまいます。そして、自己嫌悪や自己卑下の気持ちばかりが膨らんでいくことになります。

「能力がない」「だめだ」と感じたら、少し頑張って、細かく具体的に何がどうだめで、無能だと思うのか見ていくことが大切です。「何が」「どう」だめだったから、自分は能力がないと思ったのでしょう?それとも、本当に能力の問題なのでしょうか?

それをはっきりさせるために、自分に次のような質問を問いかけてみて下さい

  • これまで自分のスキルアップのために、努力してきましたか?研修や講習、セミナーに参加してみましたか?
  • 専門知識を身に着けるために資格を取得しましたか?
  • 有能だと評価されている同僚はどのように仕事をしているか観察してみましたか?
  • 上司に自分の仕事の進捗状況を報告していますか?
  • わからない点やはっきりしない点があったら「まあいいや」と思わずに、上司や先輩に相談していますか?
  • 上司に叱責された時に、直すべき点を確認しましたか?
  • 朝出社時刻ぎりぎりで仕事を始めていませんか?
  • 午前中はランチタイムまでスローペースで仕事をして、午後から本格的にエンジンがかかり、結局就業時間中に仕事が終わらず、残業になってしまう毎日を繰り返していませんか?
  • ランチタイムなどの休憩時間に職場の同僚と、同じ職場で働く人達の悪口や批判ばかりしていませんか?
  • 自分はこう考える、こういう仕事をしてみたいという自分の意見を上司や先輩に伝えていますか?
  • やるべき仕事の優先順位を把握していますか?最も優先度が高い仕事から取り掛かっていますか?

 

一つでも思い当たる事があれば、まずはその点を変えてみましょう。

例えば、「有能だと評価されている同僚はどのように仕事をしているか観察してみましたか?」という問いについて、「まったくそんなことをしていない。ただ、上司に評価されている同僚をうらやましい、ねたましいと思っているだけだった」と思ったら、同僚に思い切って聞いてみましょう。

なぜそんなにテキパキと仕事を片づけられるのか?どうやって、クリエイティブな企画を考えつくのか?「あなたはすごいから、どういう努力をしているのか教えてほしい」「あなたみたいになりたいから、どうすればよいか教えてほしい」と、素直に聞いてみましょう。同僚だけでなく、先輩でもいいですね。人は頼りにされたり、助言を求められると、手助けしたくなるものです。助けてほしい、教えてほしいと言われて、むげに断る人はほとんどいないと思います。尊敬できる同僚や先輩にヒントやアドバイスをもらったら、それを実践してみましょう。

「自分は能力がない」という固定地点から、抜け出して、違う場所へ進めると思います。

一度にスーパーキャリアを身に着けることは難しいですが、一つだけ行動を変えていくことは可能だと思います。一つだけでも行動を変えると、自分の固定観念や決まりきった行動サイクルが、少し崩されていきます。そこを突破口にして、いつも同じ所で堂々巡りをしているような日々から、抜け出せる可能性が高いのです

ただし、思い当たる事が複数、あるいは一杯あっても、一度に変える点は一つにしておきましょう。一度に複数の新しい行動を取ることは、心理的に負担が大きいのです。まずは一つ。堂々巡りの自分を変えるための行動を起こしましょう。一つの行動を変えることができたら、次の思い当たる点を変えていきましょう。

 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA