オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ライフゴール

ライフゴールを探すワーク⑥ ストレスをパーパスフル・ライフの肥やしにしましょう。

Beゴールを人生の指針にして、Doゴールになるよう、Actionゴールを達成しようとしていくことで、自分の人生に目的や方向感が生まれます。パーパスフル・ライフ(Purposeful Life)という、目指すべき目的に向かって歩んでいるという、充実感が生まれてきます。

しかし、目的があっても、そこへ向かっていく過程で障害がないわけではありません。問題、難題、障害、トラブル。様々な壁に直面するはずです。それをストレスと感じるでしょうし、苦しいと感じる局面もあるはずです。

でも、Be-Do-Actionのゴールを持っていると、ストレスを感じても諦めにくくなりますし、挑戦する気持ちを持ち続けられる傾向があります。

たとえ目的を持たなくても、人生には問題やトラブルが起こります。ストレスがない人生はありえないでしょう。それならば、目的を持つことで、ストレスを克服しやすくした方が、生きやすくなるのではないでしょうか。

目的、ライフゴールを持つことで、事故、災害、病気などの辛い出来事を乗り越えて力強く人生を生きていく人達もいます。心理学では、ポスト・トラウマティック・グロース(心的外傷後の成長)と呼ばれる現象があります。大きなストレスを受けた後、そこで立ち止まらずに辛い経験の中で人生の目的を見出し、不幸な出来事が起こる前よりも成長して人生を充実させる人達がいます。そのような人達はポスト・トラウマティック・グロースを成し遂げていると考えます。

ストレスは嫌な物と捉えがちですが、ストレスを人生の目的を見出し達成するための肥やしにすることも可能なのです。目的をはっきり持っていれば、目的達成の道のりに必要なエンジンの材料として、ストレスを燃やすことも可能なのです。

また、人生に目的を持つ事は、アルツハイマー型認知症の発症のリスクを下げるという調査結果もあります。アメリカで定年退職した人達の定年後の6年間を追跡調査した結果、人生に特に目的を持っていない人達は、人生に目的を持っている人達に比べて、アルツハイマー型認知症の発症率が2.4倍も高かったのです。

こうなると、人生100年時代に、最後まで健康に充実した人生を送るためにも、ライフゴール、目的を持つことが大切だということになりますよね。

次回は、毎日のリアルライフを、Be-Do-Actionのゴールにどう結び付けていくかという現実的なテクニックをご紹介しましょう。

※ミシガン大学のVictor Strecher教授による講義「Finding purpose & meaning in life: Living for what matters me most」を参考にしています。

ストレスには、コントロール、コミットメント、チャレンジの3つの視点が大切です。ストレスマネジメント...

 

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