オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
アンガーコントロール

怒りを感じたら、すぐにアウトプットしない

ポジティブ心理学は、ポジティブ・シンキングとは違いますから、常にいつも無理やりポジティブでいる必要なんてない!としています。ちょっとネガティブな気持ちがあっても普通で当たり前。ただ、ネガティブよりポジティブな気持ちを増やしていこうよ!という主張です。

ネガティブの気持ちの代表格が、怒りだと思います。

誰かの言動に対してムカッ!として、怒りの感情を抱いてしまうと、なかなかその感情を消し去れないことがあります。何回も思い出しては、怒りを自分の中にリピートしてしまうことがありませんか?思い出しては怒りの感情を味わっているうちに、その怒りは拡大していき強くなっていきます。私はこの怒りのパターンを「リピート怒り」と名付けています。自分がそういう怒りを頂いた時にはまず「リピート怒り」をしていると自覚するようにしています。

それからまだ起こってもいないこと、現実ではないことなのに、勝手に想像して、未来をシミュレーションして怒る「シミュレーション怒り」。人に対して、あの人はきっとこういうに違いない、あの人はきっとこう応じてくるに違いない、頭にくる!と、勝手に自分の頭の中で想像して、勝手に自分で怒っている・・・。おかしい話だけど、実際にはよく起こります。少なくとも私はこの「シミュレーション怒り」が多いです(笑)。

怒りの感情は扱いがやっかいです。そして自分自身をとても傷つけてしまいます。ポジティブな感情と正反対の感情といえるでしょう。でも、怒りを感じるのは人間として普通ですから、怒りを感じる自分を責める必要はないのです。

ただ、怒りはすごく強い感情なので、いくらポジティブな感情を増やそうと思っても、一回の怒りの感情ですべてのポジティビティを燃やし尽くしてしまうこともあります。ですから、怒りの感情をコントロールする方法を身に着けると、ネガティブな気持ちが炎上してポジティビティを燃やしつくす状況を避けることができると思います。

アンガー・コントロール、あるいはアンガー・マネジメントの方法論は、最近日本でも紹介される機会が増えてきました。私自身、アンガー・コントロール・スペシャリストの資格を持っていますが、怒りの扱い方は何回も繰り返して学んでいくしかないと感じています。怒りをコントロールできるようになるまでには、ある程度時間がかかると思います。

それで、自分が実践して、実際に怒りをコントロールするのに役立ったという方法を紹介していきたいと思います。

まず第一の方法は、怒りの感情がわいたら、すぐにアウトプットしないことです。

話していて怒りを感じたら、黙ることです。

メールを読んで怒りを感じたら、メールにすぐ返信しないことです。

怒りの第一波が自分を襲っているときに、言葉や文章を相手に返すと、怒りが第一線に出てきて、言動がきつくなります。怒りには瞬発力を使わないことが大事です。

そのことについては別の機会に話しましょうと返したり、メールにはご意見ありがとうございますとだけ返して余計なことは書かない、可能ならその場から立ち去るなど、一度怒りの第一波をやり過ごします。

物理的にその場所を離れることができれば、離れましょう。

化粧室にいく。オフィスを出てカフェにいく。ちょっと廊下に出る。

それから、手を洗うことも効果的です。化粧室で丁寧に手を洗うことで、気持ちが落ち着きます。

その場を離れることが難しければ、しばらく目をつぶる。深呼吸を繰り返すことをしてみましょう。

怒りの波がどば~っと襲ってきた時に、その波にのまれたままで相手に反応しないことです。まずは第一波をやり過ごす。アンガー・コントロールの第一歩です。

 

 

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