感情を取り扱うなら、なるべく自分の役に立つように、自分を傷つけないように、処理したいものです。
自分の役に立つ、ヘルシーなエモーション・マネジメント(感情管理)の方法には行動戦略と思考戦略の2種類があります。まずは感情を管理するために有効な行動戦略を紹介しましょう。
体をケアする
- 意識的な呼吸をする
- ヘルシーな食事を取る
- 良質な睡眠を6~8時間取る
- 運動する(20分以上)
- マッサージする(自分でするか、他の人にしてもらう)
他の人との繋がりを実感する
- 助言や社会的サポートを得る
- 親しい人と心が穏やかになる時間を過ごす(食事やお茶を共にする等)
- カウンセラーなど専門家の意見を聞く
- わだかまりがあるなら思い切って謝罪する、あるいは謝罪を受け入れ許す
- 他の人と話す、あるいは他の人の話を聞く
リチュアル(自分なりの儀式)を作る
- いつまでに、何をするという具体的な目標を定める。(12時までに掃除を済ませるなど)
これまで自分が成し遂げた成功や実績を思い出す(シチューが上手く作れた等小さい事で構いません) - 自分が抱えている感情を消化するために、できる行動があるなら一つだけその行動を取ってみる(怒りを感じているなら、怒りを緩和するために大声を出すと収まりそうなら、お風呂に入ってお風呂の中で声を出して歌を歌うなど)
- 楽しいと感じる活動をする(映画やドラマを見る、ダンスをする等)
- 過去楽しいと感じた経験を再現してみる(友人とピクニックに行って楽しかったなら、ピクニックを企画する)
特に3番目の「リチュアルを作る」ことは効果的です。
怒り、悲しみ、失望、無力感など、レッドやブルーのカラーグループの感情を感じた時は「〇〇〇する」と決めておくと、感情を管理する自分なりの儀式が出来ます。いろいろ試してみて感情を管理するために効果的だった行動を、リチュアルにしていきましょう。
リチュアルについては「リチュアルの力 儀式を作ってみましょう。」でも紹介していますので、参考にしてみて下さい。
リチュアルの力 儀式を作ってみましょう。リチュアルの力...
※イエール大学の「Managing Emotions」の講義を参考にしています。