オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
仕事に前向きになる方法

仕事に前向きになる方法 メンターを探しましょう。

今の職場で、「こういう風になりたい」「見習いたい」と思える人がいますか?上司でもよいし、先輩でもよいし、同僚でもよいし、後輩のこともあるかもしれません。あるいはお客様かもしれません。
もし、そういう人が職場にいるなら、あなたはとてもラッキーです。その人をメンターにして、自分を変えていく事ができますから。
メンター(mentor)とは、師、相談者、助言者という意味です。仕事におけるメンターとは、自分が見本にしたいと思える存在、そこへ向かって近づいていこうとする灯台のような存在です。
自分を変えたい、改善したいと思っても、どういう風に変えていったらよいのか、何をしていけばよいのか、思いつかない場合があります。
そういう場合は、見本や目標にしたい存在を近くに見つけて、その人の真似から入りましょう。

  • その人の服装、外見はどのように整っているか?
  • その人の話し方はどうか?
  • その人の仕事の進め方はどうか?
  • その人は何時に出社して、何時に退社するか?
  • その人はお昼休みに何をしているか?
  • その人はどんな資格を持っているか?
  • その人はどんな勉強をしているか?
  • その人のお客様への対応はどうか?
  • その人の部下への接し方はどうか?
  • その人の上司への接し方はどうか?

メンターの行動、仕事の方法、外見、態度、いろいろな角度から観察して、真似できる点は真似してみましょう。
じーっと観察するだけではなく、状況は許すならば直接相手にどういう心掛けで仕事をしているか、どういう勉強をしているか、聞いてみるとよいでしょう。
「あなたを見習いたい。あなたのようになりたいです。どうすればよいか教えて下さい」と頼まれたら、断る人はほとんどいないと思います。

自分の変わっていく方向性を明確にし行動を起こしていくためには、メンターを持ち、そのメンターの行動を真似してみることは、簡単に、そしてすぐにできる自分変革の手法です。

また、ずっと同じメンターにくっついている必要もありません。そのうちに、自分オリジナルの考えを見つけたり、違うメンターをみつけたりすることもあるでしょう。
まずは、こっちへ進めばよいのだという灯台の意味で、メンターを見つけましょう。

しかし、職場や近くの環境にメンターと思える人がみつからないという場合もあります。その場合は、本を大量に読みましょう。雑誌や新聞ではない本をたくさん読みましょう。本の中の知識を吸収し、本の中の様々な人物のストーリーを体験し、想像することで、自分が目指したい方向性や目標が形を成してくることも多いのです。
大事なのは、大量に読むことです。分野は文学であろうと、専門書であろうと構わないのですが、なるべくジャンルを限らず様々な分野の本を読むことです。吸収された知識が脳のあらゆる所に散らばり、それらを結びつけることで、新しいアイディアやひらめきが生まれやすくなります。

Five Good Questions というポッドキャストを運営しているジェイク・テイラー(Jake Taylor)は、ビジネススクール時代にくじに当選し、投資の神様と言われるウォーレン・バフェットと6時間マンツーマンで会話する体験をしました。バフェットは世界的なお金持ちであり、金融の世界ではその名を知らない者がいないほど著名な投資家です。テイラーは、バフェットとの会話で多くの事を学んだのですが、中でもテイラーを刺激した点は、バフェットの読書量でした。バフェットは大量に本を読むのです。テイラーは読書の量の違いが、知識や情報に差を生み出すと考え、読書量を飛躍的に増やしました。そして今や彼は世界的に有名なポッドキャスターとなっています。

近くの環境にメンターを見つけることができれば一番よいですし、そうでない場合でも、大量の読書をすることによってメンターから得られる知識や情報を本から得ることが可能です。
自分が変わりたいと思った時には、まずメンターを探す、あるいは大量の読書をする、あるいはその両方をお勧めします。

※McMaster UniversityのBarbara Oakley博士の「Mindshift」の講義を参考にしています。

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