My Best Day。人生ベストの日だと思う一日の過ごし方を想像してみましょう。
ただ、それは、日曜日のお休みの日にディズニーランドに行って楽しんだというイベント的な一日ではなく、普段の平日の中での、ベストな過ごし方を考えてみます。
そして朝起きた時からどう過ごしていけば、自分がベストデイだと思えるのか、紙に書き出していきましょう。
例えば、独身一人暮らしのA子さんの思い描くベストデイは以下のような一日だとします。
- 朝、寝坊せず、目覚まし時計に起こされることもなく、自然に6時に目がさめる。
- 空は晴れ渡りベランダに出て背伸びをする。
- 30分ウォーキングする。
- 帰宅してから熱いシャワーを浴びてすっきりする。
- フルーツと野菜いっぱいの朝食をとり、丁寧に淹れた珈琲を味わう。
- 英語の勉強を30分する。
- 家の中を掃除して、きれいに整える。
- お気に入りのワンピースとピアスをつけ、笑顔で自宅を出て出勤する。
- いつもより15分早いだけで、通勤電車は混んでおらず、快適にオフィスに着く。
- 始業時間よりも少し早く自分のデスクにつき、余裕を持って仕事を始められる。
- 午前中の会議で積極的に自分の意見を発言できて、上司の賛同を得られる。
- 憧れの先輩からランチに誘われて、おいしいイタリアンレストランでランチを食べた。
- 午後はプレゼンテーション用の資料を完成させて、自分で満足できる素晴らしいクオリティに仕上がる。上司に見せて、褒められる。
- 仕事が順調に終わり、残業なしで退社できる。
- 帰宅途中できれいなお花を買って帰り、家に飾る。
- 整った部屋で、暖かい夕食を食べる。
- 恋人とZOOMで今日の出来事を報告しあって、お互いの仕事が順調で嬉しい気持ちになる。彼を応援したいと思い、彼も私の仕事を応援してくれる。
- 彼と今週末にドライブに行く約束をする。
- 楽しみにしているネット配信ドラマを1話見て、リラックスする。
- ラベンダーの香りのする入浴剤をいれて、ゆっくりお風呂に入る。
- 明日着ていく洋服を決めて、準備しておく。
- キャンドルを灯し、10分間瞑想する。
- ストレッチして体の凝りを解す。
- 今日一日に感謝して、幸せな気もちで眠りにつく。
- 7時間ゆっくり眠る。
書き出したベストデイの通りに一日を送ることができれば、A子さんは幸福で充実感に満ちた人生が送れるはずです。
ところが、現実社会ではそういうわけにもいかず・・・。
次に実際に過ごした一日、リアルデイを書き出してみましょう。
A子さんのある一日は以下のように過ぎていきました。
- 朝、寝坊して7時半に起きた。目覚まし時計は鳴っていたけど止めてしまった。
- 遅刻しないために、朝はトースト一枚を食べて済ませる。
- 慌てて、適当に服を選んで急いで家を出たら、ストッキングが伝染していた。
- 途中コンビニでストッキングを買わなければならなかった。
- いつもより10分遅い電車に乗ったら、車内が混んでいて、不快だった。
- 始業時間ぎりぎりに席につき、午前の会議の資料を慌てて読む。
- 午前中の会議では上司に意見を聞かれたが、うまく答えられなかった。
- トースト一枚の朝食ではお腹が空いて、コンビニで買ったおにぎりを早めのランチとして席で食べてしまった。
- 午後はプレゼンテーション用の資料を完成させようと思って頑張ったけれども、なかなか完成できずに残業になった。
- 帰宅したら20時を過ぎていた。
- 夕食はレトルトカレーで済ませた。
- 恋人とZOOMで今日の出来事を報告しあったけれど、なんだか疲れて気乗りしない返事をしていたら、彼が自分の話に興味なさそうだねと言い、その言い方にムカッとして、気まずくなった。
- いらいらして、気晴らしにネット配信ドラマをつけて、夜中まで見てしまった。
- 遅くなったので、シャワーだけさっと浴びてすぐ寝るようにした。
- ベッドに入ったのが1時過ぎで、朝6時半に起きるなら6時間も睡眠時間が取れない。
- ベッドに入っても気分がもやもやしてなかなか寝付けなかった。
A子さんの実際の一日は、このように過ぎ、ベストデイからは遠い内容になっています。
ここで、ベストデイとリアルデイの内容を比べてみましょう。
そして、ベストデイと感じるポイントは何かを確認してみましょう。
A子さんのベストデイのポイントは
- 健康的な生活。
- 家の中が整っている。
- 職場の人達や恋人とコミュニケーションが順調。人間関係が良好。
- 仕事が順調に進み、残業がない。
- 恋人とお互いの仕事を尊重し合っている。
- おいしい物を食べる。
- 自分なりのリラックス時間がある。
ということでしょう。
それでは、このポイントを満たして、自分の一日をベストデイに近づけるためにできる事を一つだけしてみることにします。
まず、ベストデイのように朝6時に起きる事からスタートしてみましょう。目覚まし時計は必要だと思いますから、しっかり目覚まし時計をセットして、鳴ったらすぐ起きることをまずは実行してみます。
朝6時に起きる事ができるようになったら、次にもう一つ、ベストデイに近づく行動を取ってみます。朝30分ウォーキングして熱いシャワーを浴びる事を、試してみましょう。
それが身についたら、次のベストデイへ近づく行動を取っていきます。
このようにベストデイを書き出し、リアルデイと比較して、リアルデイをベストデイに近づけていく行動を一個ずつ取っていきましょう。一度に一個ずつです。ベストデイに近づくための行動が一つ根付いたら、次の行動を試していきましょう。
一個づつ試していくうちに、一年もすれば、リアルデイの相当部分が思い描いたベストデイに近いものになっていくはずです。
その頃には、新しいベストデイの過ごし方があなたの頭の中に浮かんでいるかもしれません。そうしたら新しい。バージョンアップしたベストデイに近づくよう、また一個づつ行動を起こしていきましょう。