オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

グロースマインドセットの人になるためにはYETの力を利用しましょう。

人は変われる。

新しい方法や考えを身に着けることができる。

チャレンジすることで、チャンスを得ることができる。

このような信念を持つ人はグロースマインドセットを持っている人で、目標に対して努力をする、簡単にあきらめない特徴があります。だからこそ、目標を達成しやすいですし、望の結果を得る機会も増えます。

ではグロースマインドセットは、どうやって身につけることができるでしょうか?

スタンフォード大学のキャロル・S・ドゥエック(Carol. S, Dweck)博士は『Mindset: The New Psychology of Success』の中で、The power of YETを提唱しています。日本語にすれば「まだの力」となりますが、意訳すると「可能性を信じる力」と言い換えられるでしょう。現状で時間も能力も止まらない、未来は現在とは違った形にできる可能性があると信じる力です。問題や困難な局面にある時、そのままの状態から抜け出せないと思うのではなく、今は「まだ」そうだが、将来は違う、変えられると考え、それを口に出して言ってみます。

フィックスドマインドセットの人であれば、以下のように考えます。

  • 私は数学ができない。→私は数学に向いていない。これからも数学はだめだ。
  • 私は営業成績がよくない。→私は営業に向いていない。営業部門をクビになるだろう。
  • 私は資格試験に落ちたからもう昇進はできない。→私は試験に受かる能力がない

 

一方、グロースマインドセットの人になるために、「YETまだ」を利用して自分に反論すると以下のような考えになります。

  • 私は数学ができない。→今はまだできない。これから数学が得意になるかもしれない。
  • 私は営業成績がよくない。→今はまだ営業成績がよくない。でも、これから改善していける。
  • 私は資格試験に落ちたからもう昇進はできない。→今回は試験に落ちたが、まだ試験を受けるチャンスはある。

必ず「YETまだ」をいれて、現在の状態に対峙させます。

そして、そう反論できた自分を褒めます。グロースマインドセットに向かって一歩踏み出せたのです。

次に、更にグロースマインドセットの人に近づきます。「まだ」の状態から進むためには何をすればよいのか、何ができるのか、プロセスを考えます。

  • 私は数学ができない。→今はまだできない。これから数学が得意になるかもしれない。→数学の基礎がわからないのかもしれない。優しい数学の参考書を買ってこよう。
  • 私は営業成績がよくない。→今はまだ営業成績がよくない。でも、これから改善していける。→営業成績がトップの同僚に、どうやって営業目標を達成しているか聞いてみよう。
  • 私は資格試験に落ちたからもう昇進はできない。→今回は試験に落ちたが、まだ試験を受けるチャンスはある。→試験結果を見て、どの部分が間違っていて、不得意なのか確認しよう。その弱点を集中的に勉強して、次の試験に備えよう。

こうすれば改善できる、こうすれば変えられるという考えが浮かんだら、一つでいいので実際に行動に移してみます。行動に移せたら、自分を褒めます。また一歩グロースマインドセットの人に近づけました。

グロースマインドセットは変わっていける事を信じる、改善していける力を信じる心持ですから、問題や困難な状況から一歩でも抜け出す行動を取る事が大切なのです

一つでも行動を起こすと何等かの結果が生まれ、それが次の行動に結び付きます。それを続けていくうちに、フィックスドマインドセットから、グロースマインドセットの人に変わっていくのです。

そのためにも、否定的で無気力な気持ちになったら、まずは「YETまだ」を使って、自分に反論しましょう。

※University of MichiganのPaula. J.Caproni博士による講義「The science of success」を参考にしています。

 

グロースマインドセットで人生が変わっていきます。グロースマインドセット...

 

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA