オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
仕事に前向きになる方法

グッド・チャンカーになりましょう。

イメージトレーニングにおいては、場面場面をなるべく小さく砕いて、できるだけ鮮明に正確にビデオのようにイメージすることが重要と説明しました。このプロセスを小さく砕く事がチャンキング(chunking)です。

仕事であれ勉強であれ、特定の分野の専門家になる、エキスパートになるためには、チャンキングが有効です。一つの専門的なスキルを習得するためには10,000時間が必要であるという調査結果があります。しかし、ただ10,000時間を過ごせばいいというわけではありません。どのように10,000時間を過ごすかが重要になってきます。

特定の専門スキルを持つエキスパートになるために有効なプロセスには5段階あると言われています。

  1. 目的の明確化:そのスキルを習得する意義は何かを明確にする。なぜ自分がそのスキルを習得したいと思うのかをはっきりさせる。
  2. 理想スキルのイメージトレーニング:そのスキルを持った時をイメージトレーニングする。スキルを持った人の行動や、動画を繰り返し見る。
  3. 戦略作り:理想スキルに近づくためのプロセスを一個ずつ作る。ここでチャンキングが重要になります
  4. 反復練習:一つ一つの小さなステップを繰り返し練習して身に着けていく。場合によっては先生、先輩、師の指導を仰ぐ。
  5. 進捗を計測:どれくらいスキル習得の過程を進んだか、定期的にチェックする。

 

例えば「英語を話せるようになる」というスキルを身に着けようと考えたとしましょう。

  1. 目的の明確化:英語を話せるようになり、海外でも活躍できるビジネスパーソンになる。
  2. 理想スキルのイメージトレーニング:英語が堪能な職場の先輩に英語を習得した方法を聞く。英語の勉強法について解説しているYouTube動画を見る。TEDの英語での名スピーチ動画を見る。
  3. 戦略作り:英語を話すようになるためには、①まずは単語を増やす、➁発音を正確に練習する、➂文法を学ぶ、④英語をたくさん聞く、⑤英語を毎日話す、⑥英語のニュースや映画をたくさん見聞きする、⑦英語の小説本を一冊読む、⑧英語でプレゼンテーションの練習をする、というプロセスを踏むことが大事だとわかったので、一段階ずつ勉強を進めていく。1年計画で、①~⑧の段階を達成できるよう計画を建てる。
  4. 反復練習:①~⑧の勉強を繰り返していく。職場の海外国籍の同僚と英語で話してみる。
  5. 進捗を計測:1年後にTOEICを受けて、どれくらいのスコアが取れるか確認する。

このようなステップを踏むと効果的でしょう。

「戦略作り」での、小さな、しかし具体的なアクションに落とし込んでいくチャンキングのプロセスがキーになります。

チャンキングは語学の勉強だけでなく、仕事や、健康管理、学習など、様々なゴールを達成するために使えます。チャンキングに慣れて、グッド・チャンカー(Good Chunker)になりましょう。

※University of MichiganのPaula. J.Caproni博士による講義「The science of success」を参考にしています。

イメージトレーニングとチャンキングで、緊張する仕事もクリアーできます。イメージトレーニング...

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