「感情は遺伝子にも影響を与える⁉」でも感情が遺伝子の働きにまで影響するという研究結果がある事を説明しました。
感情と遺伝子の関係性を裏付けるもう一つの研究を紹介しましょう。それがブルーゾーンです。ブルーゾーンとは健康と長生きする人が多く存在する特異な地域です。
ナショナルジオグラフィック誌の記者、ダン・ビュイトナー氏が科学者達と共に世界を調査し、4つのブルーゾーンを特定しました。日本の沖縄、イタリアのサルデーニャ島、アメリカのロマリンダ、コスタリカのニコジャ半島です。
この4つのブルーゾーンは100歳以上の人が多いのですが、そこで健康と長寿の秘訣を調べ9つの共通ルールを発見して『ブルーゾーン 世界の100歳人に学ぶ健康と長寿のルール』(原題The Blue Zone)という本にまとめました。
ビュイトナー氏はこの本の中で健康と長寿のルールの9つのルールを説明しています。
- 適度な運動を続ける。歩くなどの有酸素運動と筋トレを組み合わせたものが望ましい。少なくとも一日30分間、毎日運動すること、日常の中で運動を習慣化する事が大切。
- 腹八分で摂取カロリーを抑える。低カロリー食品を選ぶ。食事を大きく見せる工夫をする。お菓子は見えない所に置くか、おかない。毎日体重計に乗る。夕食は早い時間帯に軽めにする。
- 植物性食品を食べる。肉は制限する。毎日4~6種類の野菜を食べる。豆腐など豆類を食べる。ナッツを毎日食べる。
- 適度に赤ワインを飲む。上質の赤ワインをグラス一杯飲む。
- はっきりした目的意識を持つ。自分の目標を書く、宣言する。新しい事を学ぶ。楽器、語学を学ぶ事が効果的。
- 人生をスローダウンさせる。デジタル機器を使う時間を減らす。約束には15分早めに到着する。瞑想する。
- 信仰心を持つ。礼拝やコミュニティに参加する。
- 家族を最優先する。家族の儀式を作る。家族の祭壇を作る。家族との時間を第一にする。
- 人とつながる。価値観を共有する人をリストアップする。仲間と一日に少なくとも30分は過ごす。定期的に一緒に食事する。
運動をする、食生活に気をつける事は健康と長寿に関係があると誰もが納得すると思うのですが。注目は、目的・目標を持つ事、信仰心を持つ事、家族や人とのつながりも、健康た長寿に影響するという点です。
精神的な喜びややりがい、自分の存在に対する意味付けが、私達の身体の機能にまで影響しているということなのです。
100歳まで健康に長生きするために沖縄に移住する!というわけにもほとんどの人はいかないと思うのですが。食生活に気をつけ運動をする事に加え、人生に目標を持つ事、人とのつながりを持つ事で、健康を養うことができるとわかれば、何歳になっても人生に目標、ライフゴールを持つ事の大切さが身に沁みますね。
仕事であれ、仕事以外であれ、自分の人生を通して追求していく目標、ライフゴールを探していきましょう。
ライフゴールの見つけ方については「ライフゴールを探すワーク」を参考にしてみて下さい。