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ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

テロメア改善計画① 自分の価値観を再確認する事で脅威のストレスから自分を守りましょう。

ノーベル医学生理学賞を受賞したエリザベス・ブラックバーン博士と健康心理学者のエリッサ・エベル博士が著した『The Telomere Effect:テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プログラム』の中でテロメアを伸ばすための様々な方法が紹介されています。これらの方法は生命科学的見地から有効というだけでなく、ポジティブ心理学の見地からも有効な方法が多いのです。

『テロメア・エフェクト』の中で紹介されている、日常の中でテロメアの長さを改善する具体的な方法を説明していきましょう。

まずはストレスを軽減する方法です。

  • 人前で話す事が苦手なのに、チームを代表して研究成果を発表しなくてはならない。
  • 大量の仕事を抱えていて締め切りが迫っている。
  • 自分の愛する家族が批判されている。
  • 会議で自分の意見を上司から完全否定されて失望する。

このように、私達は日常の様々な場面でストレスを感じています。ストレスはもう人間社会の一部になっているともいえます。ストレスが全くない生き方は無理といっても過言ではないでしょう。ただ、ストレスをチャレンジと感じて立ち向かっていけるのなら、それは私達を進化させるよいストレスになり、テロメアを伸ばす効果が期待できます。

一方、ストレスが自分の存在意義や大切にしている物を脅かす脅威と思うなら、脅威に対する逃走反応を引き起こし、悪いストレスになり、テロメアを短くすることに影響してしまいます。

後者の脅威になるストレスを感じた時は、机の前に一枚紙を置いて、そこに自分の価値観や大切にしている事を書き出しましょう。感じているストレスと無関係に書き出しましょう。

  • 自分にとって大きな意味を持つ存在。(家族や友人など)
  • 自分が大切にしている信念、価値観。(社会貢献や、周りの人間に親切にすることなど)
  • 自分が重要だと思っている役割。(子供達を守る親であること、会社にとって必須な人材であることなど)

紙に書き出し文字にする事により、ストレスで見えなくなっていた自分にとって本当に大切な物、事を確認できます。

強いストレスを感じている最中はそのストレス、あるいはストレスを生み出している事象に意識が集中してしまいがちですが、自分が本当に大事にしている事は何だったのかを確認する事でそのストレスから少し距離を置き、真の自分を構成しているはずの価値観に回帰できます。

  • 仕事で一つ失敗したからといって、自分がわが子を守れる親でいるという大切な役割が失われるわけではない。
  • 人前でうまく話せなくても、自分が興味をもって打ち込んでいる研究の価値がなくなるわけではない。

このように自分が大切にしている価値観の軸から、感じているストレスを見つめ直すことができます。

『テロメア・エフェクト』の中では自閉症の子供を抱えた母親が、公共の場で子供がパニックになり周りからの視線を一斉に浴びて強いストレスを感じるような場面で、自分にとっての一番大切な価値観「私にとって一番大切なのは自閉症のわが子を助けることである」を思い出すことにより、不安が和らぎ、他人にどう思われるかに一喜一憂せず、周囲の人間の目を気にせず、子供にとって必要な事を淡々と行う事ができた例が紹介されています。その母親はその状況を「泡の中で守られているような感じ」と表現しています。

自分の価値観、大切な事を見極め、それにフォーカスする事は、外部から受ける様々なストレスから自分を守ってくれます。「泡の中にいるように」自分自身と、自分の価値観を結び付けましょう。

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