ストレスの元となっている問題解決のためのアイディアをポストイットに,1枚に1アイディアで書き出し、一カ月以内に実行可能なポストイットだけを集めます。
次にこれらのアイディアのうち、最初にトライしてみるアイディアを選びます。
そのためにアイディアをレート付けしていきます。レート付けは客観的に、システマティックに行った方が自分で納得しやすいので、数値化してレート付けしていきます。
①自分一人で実行可能か、否か?
➁費用がかかるか否か?
➂どこかへ出かける必要があるか否か?
④作業時間が1時間以上かかるか否か?
⑤特別な能力や知識が必要か否か?
この5つの項目でアイディアの実行しやすさを数値化してレート付けしていきます。
①自分一人で実行可能か、否か?
自分一人で実行可能→5点
もう一人の協力が必要→3点
二人以上の複数の協力が必要→1点
➁費用がかかるか否か?
費用ゼロで実行可能→5点
費用1,000円以下で実行可能→3点
費用が1000円以上かかる→1点
➂どこかへ出かける必要があるか否か?
特別な場所へ出かける必要がない(家や職場で実行可能)→5点
すぐ近所に出かければ実行可能(家や職場の近くのカフェや本屋で実行可能)→3点
1時間以上かかる場所へ出かける必要がある→1点
④作業に時間が1時間以上かかるか否か?
30分未満の時間で実行可能→5点
1時間以内に実行可能→3点
1時間以上時間がかかる→1点
⑤特別な能力や知識が必要か否か?
今の能力や知識で実行可能→5点
新しい行動だがハードルはそれほど高くない→3点
経験がなくある程度知識やスキルを身に付ける必要がある→1点
以上の5項目で、ポストイットに書き出してアイディアのレート付けをしていきます。
まずはノートに、ポストイットに書き出して一カ月以内に実行可能なアイディアを、項目ごとに書きます。
そして①~⑤の項目の数値をつけ、総合計を集計します。
その中で一番総合計が高かった事が実行しやすいアイディアですから、そのアイディアに1をつけます。総合計が高い順にアイディアに番号を振っていきます。
これで、アイディアのレート付けができたことになります。
計算が面倒ならばエクセルの表計算を使ってもよいでしょう。
アイディアの実行可能のレベルを数値化すると、自分で納得しやすくなります。数値が高いのだから、自分にとって実行できる可能性が高いのだと自分を説得できます。
前回例にあげたアイディアについてレート付けしてみましょう。
以下のように「批判にはまずご指導ありがとうございますと言う」が総合計が25点と最も高く、レート1位になります。
まずはレート1位になったアイディアから実行に移していくことにします。
他のアイディアも、レートが高い順に実行してみます。
ステップ4では、実行に移していく方法について説明していきましょう。