ステップ5でアクションプランを実行し終わったら、ステップ6では自分の行動をレビューしてみます。レビューには次の要素を入れましょう。
- 行動を起こした結果どうなったか?
- アクションプランを実行している過程でどう感じたか?
- 自分はこのアクションプランで何を成し遂げたか?
- 自分がこのアクションプランを通じて学んだことは何か?
- 失敗した場合にはその理由。
- 失敗した場合にはどうしたら改善できると思うか。
特に「何を学んだか」は重要です。問題の特定の方法、アクションプランの立て方、行動に移す時の障害をどのように乗り越えたか等、自分の経験を忘れないように書き留めましょう。
次の問題解決のアクションプランを立てる時に役立ちます。
そして、自分の成長、可能性、発展を文字で確認でき、「自分はできる」という自己肯定感を培います。
人間は結構忘れやすい生き物です。問題解決のために悪戦苦闘したプロセスを書いておく事は、自分の進歩、改善の歩を忘れないようにするために大切なのです。
一方、もし3回トライしてもうまくいかなかったアクションプランがあれば、もう一度ステップ2のブレインストーミングのデータ収集に戻ってやり直してみましょう。
完了したアクションプランには完了マークを書いて、自分がそのアクションプランを実行し完了させ、一つの問題を解決したと目で見てわかるようにしましょう。そして「まあ大したことではないよね」などと思わずに、自分がきちんと問題に向き合い、解決に導いた事を認め、自分をほめましょう。「よくやったなあ」と完了したアクションプランの横に花丸を書いてもいいでしょう。
日本人は比較的自分をほめる習慣があまりない人は多いですが、ストレスの元になっていた問題と正面から向き合い、自分で解決へ導いたわけですから、堂々と自分を讃えましょう。
ステップ3で選んだストレスの元となっている問題解決のためのアイディアを、一度に1つずつ、ステップ4、ステップ5,ステップ6を繰り返していきます。
書き出したすべてのアイディアのアクションプランを実行し終わったら、その問題は解決しているか、消滅しているでしょう。あるいは完全に解決できないとしても、その問題から受けるストレスはかなり減少して、それほど気にすることでもない状況になっていると思います。
何より、ストレスやストレスの元になっている問題ばかりに気持ちがフォーカスするのではなく、そのストレスをなくすためにどうするか?その問題を解決するためにどうするか?という、問題解決の方法に意識がシフトしているはずです。それこそ、問題解決能力、プロブレム・ソルビングの能力であり、プロブレム・ソルビングのための型を作ることです。プロブレム・ソルビングの型を作る事こそ、ストラクチャード・プロブレム・ソルビングです。