私達に(主に職場で)ストレス反応を引き起こす元になるストレッサーには以下の4種類があります。
- タイム・ストレッサー(時間に関係)
- エンカウンター・ストレッサ―(人間関係)
- シチュエーション・ストレッサ―(職場の環境に関係)
- アンティシぺイション・ストレッサー(予想する事に関係)
このうち、シチュエーション・ストレッサーとは「現在の」仕事に関する環境からくるストレスの元です。
- オフィスの雑音
- 長く混んでいて不快な通勤時間
- メールの邪魔が次々入ってくる
- 残業時間が長い
- スマートフォンにメールや電話が来るので、帰宅後も、休日でさえも対応しなくてはいけない。
このような事がシチュエーション・ストレッサーになります。
自分を取り巻く職場の環境は変えられない、我慢するしかないと思っていませんか?
すべてを劇的に変えることはできないかもしれませんが、自分の力で少しは変えられる部分が必ずあるはずです。
タイム・ストレッサーと同じで、「自分がコントロールできる」と思える部分があると、ストレッサーを受けても、大きなストレス反応は引き起こしにくくなります。
仕事の環境面で自分が変えられる部分を見つけて、変えていきましょう。
例えば上記の例でいえば、次のようなアクションが考えられます。
オフィスの雑音
- ノイズキャンセリング・ヘッドフォンをつける(ただし上司やチームメンバーに仕事に集中するためにつけると説明しましょう。リモートワークであれば、無音ではなく静かなBGMなどホワイトノイズを流すのも効果的です)
- 仕事に集中するために雑音が少ない部屋に異動する。
- 雑音が最も少ない時間帯を探して、その時間帯に集中を必要とする仕事をする。
長く混んでいて不快な通勤時間
- 別の通勤経路を取れないか考えてみる。
- 混雑が少ない通勤時間に変更できないか考えてみる。(フレックスタイムが活用できる職場なら朝の混雑する通勤時間を避けましょう)
- 最も人が多い駅から電車を降りて、そこから歩いて通勤できないか考えてみる。
- 自転車通勤に変えてみる。
- 混雑が少ない早朝出勤に切り替え、早くから仕事を始め、退勤ラッシュになる前に退社する。
- 長い通勤時間を使って語学や資格の勉強時間にする。通勤する事で自然に勉強時間が確保できる。
メールの邪魔が次々入ってくる
- ポモドーロ・テクニックを使う(25分仕事に集中して、5分はメール返信に使う)
- 緊急メールでない限り、メールは時間を決めて、朝、昼、夕方などにまとめて対応する
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残業時間が長い
- タイム・ストレッサーへの対応と同じで、まず自分の時間の使い方を徹底検証する。
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スマートフォンにメールや電話が来るので、帰宅後も、休日でさえも対応しなくてはいけない。
- 緊急事態の連絡ではない限り、帰宅後や休日に仕事のメールや電話に対応する必要はありません。
- 帰宅したら会社からのメールは見ないとルールを決めることも大事です。
- 職場のメンバーに、帰宅後は仕事上のメールを見ないことを伝えておきましょう。
- 休日や休暇中は、すぐにメールを返すことができない旨の返信メッセージを返すようメール設定をしておきましょう。
職場の環境については、「変えられない」と思うこと自体がストレスの元になります。
自分で少しでも変えられることがないか、もう一度職場の環境を見直してみましょう。
※Macquarie University 「Build personal resilience」の講義を参考にしています。