オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
習慣作り

心理学を活用して健康なライフスタイルを築く① なぜ不健康な習慣を変えられないのか?

「レジリエンスを鍛えてストレス・マネジメント⑩ ライフスタイル・レジリエンス・ファクターとは?」で説明しましたように、ストレス反応を和らげるためには、ストレッサー(ストレスを感じている元、原因)そのものを解決しようとダイレクトに働きかけることも効果的ですが、自分のライフスタイル、生活全体を整えることもストレスに強い心理を培います。

ライフスタイル・レジリエンス・ファクターとして「健康」は重要で、「健康」は「食事」「睡眠」「運動」の3要素から成り立っています。

レジリエンスを鍛えてストレス・マネジメント⑩ ライフスタイル・レジリエンス・ファクターとは?ストレスマネジメント...

十分栄養のある健康的な食事を取り、適度に運動し、7時間の睡眠を取る。そうすれば生活の中でレジリエンスが鍛えられ、ストレッサーに対して過大なストレス反応をしなくなります。
それはわかっているのですが・・・。

  • イライラすればお酒や喫煙に走る。
  • 不安になると甘い物を食べる。
  • 疲れて料理する時間もないからインスタントラーメンやコンビニのおにぎりで食事を済ませる。
  • ジムに通おうと思ったけれど忙しくてそんな暇はない。
  • やる事が多すぎて、7時間も睡眠が取れない。

などなど・・・。

現実の私達の生活は、健康の3要素を整えられるような状況にない・・・ように見えます。
「これではいけない」と頭では理解しても、なかなか変わることができない・・・。
人間は慣性の生き物ですから、これまで慣れ親しんできた習慣、特に毎日繰り返している生活習慣を変えることは簡単ではありません。

そこで心理学を活用して、健康の3要素を整えていくための方法を考えていきましょう。

まず、なぜ生活習慣を変える事は難しいのでしょうか?その理由を明らかにしていきましょう。

多くの場合、恐れ、不安、怒りなどネガティブな感情がトリガーになっている。

ネガティブな感情を基に行動するので、一方方向に行動が加速しやすく非論理的な行動が多くなります。

オール・オア・ナッシングの思考のトラップに影響されがち。

「朝食を食べ過ぎてしまったからもうダイエットできない」「タバコを1本吸ってしまったから、やっぱり禁煙は無理だ」など、一つの行動ですべてがだめになると考え努力や変化を放棄してしまいます。

一度にすべてを変えようとする。

だめな自分を直したくて、食事も運動も無理な計画を立てて、実行できなければやっぱり自分にはできないと思い、投げ出してしまいます。

自分への強いコミットメントがない。

体重を減らしたい、健康的になりたいと思うけれど、切実に願っていません。できなくてもまあいいか、と心のどこかで思っています。

これらの心理が健康になろうという意志をどこかへ押し流し、今までの暴飲暴食、深酒、運動不足、不規則な生活に私達を埋没させてしまいます。
ですから、これらの心理に対抗する行動を取っていきましょう。
次回からは具体的にどう行動していくのか、その方法を紹介していきます。

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