ポジティブ心理学が生まれる前から、ポジティブ心理学の真髄を表す先人達の名言があります。そして、ポジティブ心理学の研究が盛んになっている現代においても、ポジティブ心理学の提唱する「ポジティブな感情によって、逆境を乗り越え、挑戦を続けて人生に充実感を感じられる」事を象徴する名言があります。
そのような名言を紹介していきたいと思います。
一回目は、ベンジャミン・ディズレーリの名言を紹介したいと思います。ディズレーリは、イギリスの政治家で1868年、そして1874年―1880年に首相を務めました。
Action may not always lead to happiness, but there is no happiness without action.
行動がいつも幸福に繋がるとは限らない。しかし、行動なしに幸福はない。
ポジティブ心理学は理論の実践、実際の行動を重視します。
実際に行動を起こしてみる事によって、自分自身、自分の人生に起こる変化を実感する事こそ、ポジティブな感情を増やすと考えています。
何かしら行動を起こすことで、変化が生まれます。その変化によって、自分自身が変わっていき、何かを学び、自分をバージョンアップできるのです。
ディズレーリの言う通り、行動の結果、問題が起こったり、人との間に軋轢が起きたり、行動=幸福とは限りません。ただ、自分が行動を起こすことなしに、その場にじっとうずくまってとどまっているだけでは幸福感を得ることはできないのです。
昨日と違う何かの行動を起こしてみる。
問題を抱えているなら、その問題を解決に導くための行動を一つでよいから起こしてみる。
気分や感情ややる気など、あてにならない心は横に置いておいて。
まず、自分が一つ動いてみましょう。
まだポジティブ心理学が生まれる前のディズレーリの言葉ですが、行動する事の大切さを訴える点は、ポジティブ心理学に共通します。