OSSとはOpposite Signal Strategyの略で、対抗シグナル戦略です。
今までの慣習によって取ってしまう行動のうち、やめたい、改めたいと思っている行動があれば、その行動を取りそうになった時に、反対の行動を取ってみるのです。
「ポジティブ心理学を活用して5月病対策➁ 自分の価値観をはっきりさせる」で書き出した自分が大切にしたい価値観に逆行するような行動を取っているならば、その逆の行動を取ってみます。
例えば、Aさんはイライラするとすぐにジュースやコーラなど甘い飲み物を飲んでしまいます。でもAさんは本当は健康的で精神が安定した生活を送ることが大切だと思っていて、それが大切な価値観の一つにもなっています。しかし、これまでの癖で、イライラするとつい甘いドリンクに手を伸ばしてしまいます。そこで、甘いドリンクを飲みたくなったら、自分の価値観に沿うように、代わりに水やハーブティー、緑茶を飲むことを選択してみます。
あるいはBさんは時間がある時にはついスマートフォンを手にとり、他の人のSNSを見たり、大して興味のないのにネットサーフィンして1時間も2時間もスクリーンを見て過ごしてしまいます。しかしBさんは、家族との時間を大切にするという価値観を持っています。SNSをつい見てしまいそうになったら、スマートフォンに手を伸ばす代わりに、家族を誘って散歩に出かけてみましょう。
たった一つの小さな行動の変化が積み重なって、大きな変化になっていきます。
一度に行うOSSはたくさんでなくてもよいのです。一個でもよいのです。
ちょっとだけ、今までの軌道を修正して、自分の価値観に沿った方向に向かうようにしていきます。
「ポジティブ心理学を活用して5月病対策④ DRMで一日の過ごし方を見直す」で書き出した一日の過ごし方についてOSSを実行してみたい行動はありますか?
仕事関連で軌道修正したい行動があれば、ゴールデンウィーク開けにOSSを実行してみましょう。一個OSSを実行することをスケジュールに書き込みましょう。例えば以下のような行動です。
- いつも始業時間ぎりぎりでオフィスの席についている→15分前に着くように電車を2本早める。
- 英語の勉強ができないと言いながら何もしていない→出勤途中でスマートフォンのアプリで英語のラジオを聞く。
- 職場に馴染めないので、いつも無言で目立たないように席につく→「おはようございます」と声に出して挨拶をして席につく。
- 会議で自分の意見があっても緊張してなかなか言えない。→自分の言いたいことをあらかじめメモに書いておく。当面はそのメモを読みながらでも、自分の意見を伝えることができればいい。
一つの変化が、次の変化を呼んでいきます。
小さな変化でも、着実にあなたに変化を起こしていきます。
ぜひOSSを1個だけ実行してみましょう。
- 修正したい自分の行動を1個指定して、今までの行動と反対(あるいは異なる)行動を取ってみましょう。
- 仕事関係で修正したい行動を一個選んで、どのようにOSSを実行するかを考え、ゴールデンウィーク開けに実行してみましょう。