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ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

ポジティブ心理学を活用して5月病対策⑥ 環境を変えてみよう

「幸せは自分でコントロールできる」で説明している通り、ポジティブ心理学研究の第一人者であるソニア・リュボミアスキー氏は以下のような幸福の方程式を提唱しています。

幸せは自分でコントロールできるポジティブ心理学...

H=S+C+V

H:幸福度

S:Set range。自分ではコントロールできない生まれ持っての素質。50%相当。

C: Circumstances。自分が置かれている生活環境のこと。10%相当。

V:factors under Voluntary control。自発的にコントロールできる要因。40%相当。

 

リュボミアスキー氏は、確かに持ってうまれた遺伝的特質に50%くらい人生の幸福度は影響されるが、40%は自分でコントロールできるものであると主張しています。つまり、自分の幸福度は40%は自分の意思や行動によって築いていけるということです。

ところで、残りの10%のC。生きている環境のことを指します。リュボミアスキー氏はこの10%のCも、自分でコントロールできない要素にカウントしています。
しかし、親の世話を受けている子供の頃は別にして、成人以後、特に自分でお給料を得て暮らしている人は、環境も自分でどうにかできる部分があるはずです。

このCの10%の部分も自分の意志や行動によって変えていけたら、C+V=10%+40%=50%で、人生において半分くらいの要素は、自分でなんとかコントロールできる、自分の意志で変えていけるということになります。

休暇中に、Cの生活環境について、自分の希望や自分の価値感に基づいて変えていける部分がないか考えてみましょう。そして、変えられる所があるなら変えていきましょう。

まずチェックして頂きたいのが、自分の暮らしている家、あるいは部屋の状況です。不要な物が散らかっている、床に物が出しっぱなしになっている、ごちゃごちゃしているということがありませんか?窓が雨跡で汚れたままで、外の風景もよくわからなくなっていることはありませんか?

自分の価値観をはっきりさせ、自分がこう生きたいと思う方向へ向かっていくならば、自分の基地になる暮らしスペースをきちんと掃除し、整理整頓しましょう。

大量の物や不要な物、ごみなどでいっぱいのスペースで暮らしていれば、その乱雑な環境にあなた自身が影響されてしまいます。乱雑な部屋は乱雑な心になり、イライラや憂鬱感が募ります。
「自分は自分の価値観に基づいて生きていきたい」というマニフェストを表すような居住スペースにしましょう。ゴールデンウィーク中の1日を自分の居住スペースの大掃除に使いましょう。

プラスアルファで洋服の整理をしたり、インテリアを自分好みの物に変えたり、模様替えをしてみましょう。
「自分はこういう風に生きていきたいです」を表すようなスペースにしましょう。

自分の居住スペースだけでなく、自分の働いているオフィスのスペースも掃除して、整理整頓しましょう。リモートワークで、自宅で仕事をしている環境なら、自宅のワークスペースを掃除して整理整頓しましょう。

また環境は居住空間だけではありません。健康な生活を送りたいと思っている人は、健康に価値を置く選択を自分ができるように環境を変えていきましょう。「心理学を活用して健康なライフスタイルを築く➂  環境を変えてみよう」を参考にして頂き、自分の意志力だけに頼るのではなく、環境を変えることで自分にとって価値観に近い、健康な生活を送るための決断ができるようにしていきましょう。

心理学を活用して健康なライフスタイルを築く➂  環境を変えてみようポジティブ心理学...

 

10%しかないCの部分とはいえ、この10%を自分のコントロールできる要素に変えれば、人生の幸福感の半分は自分でコントロールできることになるのです。
侮れない10%なのです。

  • 自分の居住スペースやワークスペースを掃除、整理整頓しましょう。
  • 自分の価値観に合ったスペースになるよう、乱雑さや汚れは除きましょう。

 

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