アンガーコントロールの考え方からいえば、怒りを感じた時は、その怒りとじっくり向き合って分析し、自分が怒る傾向を理解した方がいいのですが。
どばっと瞬間的に怒りが沸いた時に、その場でさっと対処する方法を確立しておくと、後から「どうしてあんなことを言ってしまったのだろう?」と後悔したり、相手との関係が悪化することを避けることができます。
ムカッ。イラッ。ムキ―!ドッカーン!
怒りの瞬間って、こういう言葉で表すことができると思うのですが。
その瞬間の怒りをうまくやりすごすことができると、怒りの半分くらいは鎮めることができると思います。
怒って、相手に反応を即返しても、たいていの場合、後から自分が後悔することが多くなります。
言葉は一度外にアウトプットされると、取り消しはできません。
居心地の悪い人間関係を自分の周りに築かないようにするためには、怒りの瞬間をやりすごくテクニックを身に着けておくことが大事なのです。
そのテクニックは、難しいものではありません。すぐできるものばかりです。
怒りを覚えた瞬間、次のような行動を取ってみましょう。
- 深呼吸する。言葉を返す前に、5回深呼吸します。
- 数字を数える。ムカーッとしたら、心の中で、1,2,3・・・と数えます。数を数えることに集中すると、怒りが薄らいでいくことが多いです。
- その場を一度離れる。相手との会話中やメールを読んで怒りを覚えたら、とにかく物理的にその場から離れてみます。オフィスならば化粧室にいったり、廊下を歩いたり、階段を昇り降りしたり。怒りが発生した場所から、自分を離すことで、少し冷静になれると思います。
- 自分の好きなアイドルや俳優の名前を繰り返しつぶやく。自分が嬉しい、楽しい気持ちになる対象の名前をつぶやきます。あるいは心の中でリピートします。怒っている自分でない、もう一人の自分の感情を思い出して、バランスを取ります。
怒りの第一波をやり過ごすことができさえすれば、取返しのつかないような言葉の応酬や、破滅的な人間関係に陥ることを避けられると思います。
怒りの第一波をやり過ごした後、時間を取れる時に落ち着いて、怒りの分解をしてみましょう。
自分が身体的な攻撃を受けた時や、セクシャルハラスメントを受けた時は、怒りの感情をやり過ごす必要はないです。あなたは怒る権利があります。ただ身体行動ではなく、まず言葉で、自分が怒っている、不快であることを相手に伝えましょう。