人の悪口を言わない。
これは職場に限らず、普段の生活でも、どこでも、貫きたいことです。
しかし、現実ではなかなか難しいでしょう。だから、せめて、職場のような家の外では人の悪口は言わないと決めましょう。
悪口と、ポジティブ、前向きな気持ちは、正反対なものです。これほど相容れないものはありません。
悪口はその対象の人を傷つけますが、悪口を言った自分自身を傷つけるのです。悪口という行為は、自分自身を貶めるものです。悪口を言わないのは、自分のためだと認識しましょう。悪口はあなた自身の心を黒く汚していきます。そんな黒々した気持ちを抱えないように、あなたはあなた自身を守っていきましょう。
加えて、職場での噂話や悪口は、たいてい複数の同僚とシェアすることになります。悪口をシェアしているということで、その同僚も貶めていることになります。「そうだね」とあなたの悪口に頷いている同僚も実は心の中で嫌な気持ちになっていて、悪口を語っているあなたを嫌な人だと思っているかもしれません。その同僚は別の同僚と、「こんなこと言っていたのよ」と、あなたの噂話や悪口を話しているかもしれません。噂話や悪口は連鎖し波紋のように広がっていくことがあります。ブーメランのように思わぬ仕返しが、あなたに返ってくることもありえます。
職場の人間関係がストレスになって、悪口を我慢できないという場合もあるでしょうが、人の噂話や悪口を言うあなた自身が、誰かのストレスの元になっているかもしれないのです。
だからこそ、人の悪口を言わないことは、自分自身のためだと心得ましょう。
職場は仕事をする場です。同僚の性格や生活をあれこれ話す場ではないのです。あなたが気持ちよく、前向きに働きたいと思っているなら、自らその職場を穢す、悪い雰囲気にするような行為は止めましょう。
そうはいっても、上司や部下、同僚に、どうしても我慢できない、頭にくる、という場合もあるでしょう。誰かに言ってさっぱりしたい!という衝動を抑えられないという時もあるでしょう。その場合には、二つの対処法をお勧めします。
紙に書き出す。
白い紙に、自分の思っていること、感情を書き出します。そしてシュレッターにかけます。シュレッターにかける前に、自分が書いた文字を見てください。きっと文字も汚く乱れていて、書いた言葉も嫌な気持ちになるものばかりでしょう。それらをシュレッターにかけることによって、それらの黒々とした言葉は、あなたから消え去り浄化された、と思うようにしましょう。
お風呂で吐き出す。
自宅のお風呂に入っている時に、湯船の中で、お湯をばしゃばしゃ叩きながら、思いっきり悪口や言いたかったことをいいましょう。誰にも聞かれませんから(もしかすると同居の家族には聞こえているかもしれませんが)、遠慮なく気持ちを吐きだしましょう。そうすると、結構さっぱりします。あるいは「何やっているんだろう、私」と馬鹿らしくなる人もいるでしょう。私は後者です。気持ちを吐き出した後は、清めるつもりで体を丁寧に洗いましょう。
人の悪口は言わないことが一番。でも、どうしても言いたくなったら、二つの対処法を試してみましょう。