ストレスだ、ストレスだと言っていても、ストレスだとなぜ感じるのか、ストレスは何から引き起こされているのか、ストレスの本当の原因は何なのか、正確に理解していない人や場合が多いのです。真の原因がわからないと、適切な対処も打てません。
人間がストレスだと感じる場合、その原因は5つ考えられます。
- ストレスそのものを認識していない、あるいはストレスを引き起こしている原因に気づいていない。
- 間違ったダイエットを続けるような、ストレスをどんどん増やしていくライフスタイル。
- 定期的に自分をリラックスさせる方法を持っていない。実践していない。
- 時間がなくて自分を労わるセルフケアの時間を持っていない。ストレスを感じると更にセルフケアの時間がなくなる。
- 自分と他人の境界線が曖昧で、自分が安全だと感じる領域を築けていない。
上記の原因について、今日、すぐ実行できる対処法があります。
④の「セルフケアの時間を持っていない」についてです。とにかく、どんなことがあろうと、一日の終わりに15分~30分のセルフケアの時間を持ちましょう。スケジュール帳に、〇時〇分から〇時〇分は、自分のセルフケアの時間として、時間を確保しましょう。家事が終わったら、家族の世話が済んだら、仕事が終わったら、セルフケアの時間を取るのではなく、無条件に、自分のためのセルフケアの時間を第一優先でスケジュールしましょう。
毎日決まった時刻にセルフケアの時間を取る、あるいは入浴後など一つのアクションが終わった後にセルフケアの時間を取るなど、一日の時間の中にセルフケアをする時間を固定してしまうと、習慣化しやすくなります。
そして気持ちが落ち込む、あるいは不安に押しつぶされそうな時、怒りを感じて仕方がない時、このような時こそ大きなストレスを感じているはずで、そのような時こそセルフケアの時間を取りましょう。
セルフケアの時間に何をするかというと、ただ自分を労わってあげるのです。具体的な行動としては
- 日記を書く。自分の気持ちを書き出す(ジャーナリング)。
- 瞑想する。ただ横になって10分目を閉じるだけでもよい。
- ヨガやストレッチをする。
- ボディクリームやハンドクリームを塗って体を潤わせる。
- 目を閉じて深呼吸をする。
- 自分の好きな本や詩を読む。
- 気持ちがくつろぐ音楽を聞く(できればイヤフォンやヘッドフォンで周りの世界を遮断して聞いたほうがよい)。
- 温かい飲み物を飲む。(ただしカフェインが入っていないものを)
が挙げられます。
自分がリラックスできる、気持ちが落ち着く行動であれば、何でも構いません。
ストレスは大小毎日感じると思うので、毎日自分を労わる時間を作って、ストレス耐性を高めていくのです。ストレスがあっても、まあこれくらいなら大丈夫と思えるように、自分を励ます時間として、セルフケアの時間を最優先でスケジューリングしましょう。
セルフケアについては「ネガティブな感情の対処法⑪ セルフケアしましょう!」でも紹介していますので、参考にして下さい。
※University of Arisona の「Resilience for everyone」の講義を参考にしています。