オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ストレスマネジメント

ストレス・マネジメント⑥  ディストラクションを排除する

ストレスの原因として多くあげられるのが「時間がない」です。
この場合、本当に時間がないのか、自分の一日の過ごし方をよく観察する必要があります。忙しいと嘆きながら、仕事の合間に頻繁にスマートフォンでニュースやSNSをチェックしたり、なんとなくテレビを見ている時間が結構あったりします。
仕事でも勉強でも家事でも「これをやらないといけない」という時間に、その事に100パーセント集中せずに常に何か他のことに気が散って、作業効率を下げていることが多いのです。
私達の時間や集中力、エネルギーを奪っている「気を散らすもの」、英語ではディストラクション(Distraction)といいます。このディストラクションを排除して、私達の気が散らないような環境を整えてみましょう。

代表的なディストラクションには以下のようなものがあります。

  • SNS(ブログ、フェイスブック、X(旧Twitter)、インスタグラムなどのソーシャルメディア)
  • Infotainment(インフォテインメント)ニュースを娯楽番組として放映する番組。CNNやFOXニュースなどが代表格。
  • 広告(ネットやテレビなど)
  • スポーツ番組(野球やサッカーなどその時に見たいと思うもの)
  • ドーパミン活動。ドーパミンという神経物質を脳内に出して快感を味合わせる活動。酒、ギャンブル、ゲーム、ドーナツを食べるなど。

好きなスポーツ番組を見ることくらいは、スケジュールの調整をすることによって、必ずしもディストラクションにはなりませんが、他は私達の注意を反らし、仕事や勉強に集中させないようにさせ、結果的に時間がなくなり、締め切りのプレッシャーに追われるなど、ストレスを感じるディストラクションになりえます。

これらのディストラクションを排除して、自分の環境を整えていきましょう。まずは次のような行動を取ってみて下さい。

  • スマホやパソコンのメールやお知らせの通知機能をオフにする。
  • パソコンで多くのアプリを同時に開けている場合、あるいはソフトで幾つものファイルを開けている場合、今使う物だけを選んで、他のタブは閉じる。
  • 歌詞のない静かな音楽をかける。
  • 音楽を聞く時はノイズキャンセリング・ヘッドフォンやイヤフォンを使う。
  • 仕事や勉強を行う場の整理整頓をして、余計な物が目に入らないようにする。
  • ポモドーロ・テクニックを使う。(「仕事に前向きになる方法 ポモドーロ・テクニックを使って上手に集中しましょう。」で紹介していますので参考にしてみて下さい。)
仕事に前向きになる方法 ポモドーロ・テクニックを使って上手に集中しましょう。ポモドーロテクニック...

どれもすぐ実行できる行動です。幾つか試してみましょう。ディストラクションが無くなる、あるいは減ることによって、目の前の作業に集中しやすくなり、「時間がない」という悩みから解放されることも多いのです。

ディストラクションを排除するセカンドレベルの行動としてはマインドフル瞑想を練習することがあります。これについては「マインドフルネス⑤ 瞑想習慣を根付かせるためのコツとは?」を参考にしてみて下さい。

マインドフルネス⑤ 瞑想習慣を根付かせるためのコツとは?マインドフルネス...

※University of ColoradoのRon Duren JR「Leading oneself with personal excellence」の講義を参考にしています。

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