「先送り癖」も多くの場合ストレスの原因になります。締切がある作業だとわかっているのになかなか取りかかれずプレッシャーを感じる。頭の片隅にいつもやらなければならない事がひっかかって、リラックスできない。やらなくてはいけない事を先延ばしにしている自分が嫌になる。
「先送り癖」は、自分の精神状態を悪化させ、自己否定の感情を生み出します。
この「先送り癖」の原因の代表的なものは以下です。
- ゴールがはっきりしていない。
- 報償が遠い未来すぎる。
- 自分がこうなりたいというビジョンが明確でない。
- あまりにも大変すぎて取り掛かれない。逃げ出したくなる。
- 失敗や批判が怖い(手をつけなければ失敗することもない)
- 完璧主義。(完璧にできないならいっそ何もしない方がいい)
- 自分には無理、自分にはやり遂げるスキルや力がないと思う。
- エネルギー不足。(睡眠不足や乱れた食生活による栄養不足)
⑧エネルギー不足については、十分な睡眠と栄養を取る生活に変えることで対処すべきですが、他の原因については、次のような対策を取ってみましょう。
- 先送りしている「やらなければいけないこと」をすべて書き出して頭の中を整理する。
- 自分のピークタイム(自分が一番集中しやすい時間帯)を調べ、その時間帯に作業をする。
- 一つのタスクを小さく分解してスモールゴールを作る。
- 終わらせた事や達成したスモールゴールには完了マークをつけて視覚的に作業が進んでいることを確認する。
- スモールゴールを達成するたびに自分に報酬を与える(15分だけ好きなことをしてよいなど)
- まず10分作業にコミットする。短い時間だけでよいのでまず取り掛かってみる。
- ディストラクションを排除する。
- なぜ自分がこの作業をしなければならないのか、理由を常に頭に置く。
やらなければならない事を先送りしている状態は大きなストレスになりますが、先送り状態を打破して少しでも作業に手をつけると、大きな達成感や自己肯定感を得ることができ、ストレスが緩和されていきます。
やらなければならないことを先送りしてもやもやとストレスを感じているのなら、上記にあげた対策を1つでいいので実行してみましょう。
「先送り癖」を直す方法としては「先送り癖を直す方法」でも別の方法を紹介していますので、参考にして下さい。
先送り癖を直す方法先送り癖を直す方法...
※University of ColoradoのRon Duren JR「Leading oneself with personal excellence」の講義を参考にしています。
ストレス・マネジメント⑥ ディストラクションを排除するストレスマネジメント...