問題解決のためのソリューションを探す方法としてブレインストーミングが有効だと前回説明しました。
ブレインストーミングを行う時役立つツールがいろいろあります。
- フリップチャート:白い大きな紙を用意して、出された意見を書いていく(進行役が書いていく)。書き出された意見をメンバーで見ながら議論する。
- ポストイット:各自が色の異なるポストイットを持ち、そこにアイディアを書いていく。1枚のポストイットに1個のアイディアを書く。メンバーが書いたポストイットを、同じテーマや内容ごとにグループ分けする。同じテーマの中でも、どれが一番よいアイディアか選んでいく。
- アルファベット:A~Zへアルファベットを頭文字にする、アイディアを考えていく。日本語であれば五十音順。無理にでも、〇で始まる言葉を考えることで、アイディアの幅が広がり、思ってもみなかったソリューションが見つかることがある。
- ブレイン・ライティング:メンバーはそれぞれ違う色のペンを持つ。白い紙に自分のアイディアを各メンバーが書いていく。絵でもよい。10分~20分後に、書いた紙を集めて、カテゴリー別に分類し、カテゴリーごとにタイトルをつける。いいアイディアだと思うものに各自が星をつけ、星の数をたくさん集めたアイディアを採用する。
- グリッド・ブレインストーミング:白い紙を9等分するよう線を入れる。一番上の段にメンバーAがアイディアを書く。絵でもよい。次に二段目にメンバーBが、一番上の段に書かれた内容を更に発展させるとどうなるかを書く。次に三段目にメンバーCが二番目のアイディアを更に発展させるとどうなるかを書く。アイディアを深堀りしたり、詳細を描く時に役立つ。
日本の職場でのブレインストーミングでは、フリップチャートがよく使われますが、その他の方法も、参加メンバーの多種多様なアイディアが出やすいツールなので試してみましょう。
また、グループではなく、自分一人でブレインストーミングする時には、ポストイットやブレインライティング、アルファベットが有効なツールです。
アイディアを書き出していくうちに、新しい視野が開けたり、異なる考えが思い浮かんだりします。
- ブレインストーミングにはさまざまなツールがある。
- ツールを使う事で、新しいアイディアが出やすくなる。
※Imperial College of London の講義「Creative Thinking」を参考にしています。