SCRAMPER(スクランパー)とは
- Substitute(代替を考える)
- Combine(組み合わせる)
- Adapt(適応させる/あてはめる)
- Magnify/Minimize/Modify(最大化、最小化、調整)
- Put to other uses(他の使用目的に使う)
- Eliminate/Erase(無くす/消す)
- Reversal/Rearrange(逆転させる/再調整する)
の頭文字を取った思考形式です。
問題を解決するアイディアを考える時に、いつものマンネリな自分の考えから離れて、新しい視点や発想を取り込んで、アイディアを多様化させるための思考ツールです。
例を挙げてSCRAMPERを使ってみましょう。
あなたはジャンクフードやインスタント食品ばかり食べて運動もせず、不健康な生活を送っています。それがよくないとわかってはいますが、なかなか改めることができません。
そこで健康な生活スタイルに変えていく方法を、SCRAMPERを使って考えてみましょう。
- Substitute(代替を考える)
ジャンクフードを急に完全に断つことは難しいかもしれません。そこでジャンクフードの 代わり、果物やヨーグルトを食べることに変えてみましょう。
- Combine(組み合わせる)
運動しようと思っても、なかなかやる気が出ません。そこで好きなドラマを見ている時間に、スクワットを30回することにしてみましょう。ドラマを見る→スクワットをするという習慣を作っていきましょう。
- Adapt(適応させる/あてはめる)
インスタント食品を食べてしまう理由は仕事が忙しくて、自分で料理をしている暇がないことも要因の一つです。保存料や人工調味料が入っていない食べ物に変えていきましょう。週末時間がある時におにぎりを作って冷凍しておきましょう。そしてインスタント食品の代わりに、おにぎりを食べるようにしましょう。おにぎりはすぐに食べることができます。
- Magnify/Minimize/Modify(最大化、最小化、調整)
ジャンクフードやインスタント食品を完全に断つことは、急には難しいかもしれません。そこで、ジャンクフードやインスタント食品を食べる回数を一週間で3回までと制限しましょう。
- Put to other uses(他の使用目的に使う)
改まって運動をする時間は取りにくいかもしれません。その場合、通勤時間を運動時間に変えてみましょう。バスで駅に向かう道を歩いていく、あるいは一駅分歩くことにして、通勤時間を運動するためにも使ってみましょう。
- Eliminate/Erase(無くす/消す)
目の前にジャンクフードやインスタント食品があれば、手を伸ばしたくなってしまいます。自宅やオフィスのデスク周りから、ジャンクフードやインスタント食品をなくしましょう。目に入るところに、そういう食べ物を置かないようにしましょう。
- Reversal/Rearrange(逆転させる/再調整する)
ジャンクフードやインスタント食品の成分表示表をよく見てみましょう。たくさんの人口甘味料や調味料が含まれているはずです。カロリーや糖分、塩分も書いてあるでしょう。ジャンクフードが食べたくなった時は、まず成分表示表を見るようにしましょう。そして含まれている人口の調味料をネットで検索してみましょう。体に悪影響を与える事が書かれているはずです。それらの説明を読み、それでも食べたいか、自分に問いかけましょう。
SCARMPERのそれぞれの項目に応じてアイディアを考えることによって、強制的に自分の思考を広げる効果があります。
なかなかいい解決法が思い浮かばない時は、SCRAMPERで自分の思考の枠組みを広げてみましょう。
- SCRAMPERは新しい視野や脱マンネリのアイディアを見つけることに役立つ。
- SCRAMPERは強制的に自分の思考を広げる効果がある。
※Imperial College of London の講義「Creative Thinking」を参考にしています。