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ポジティブ心理学

イギリス版幸せだと感じる方法⑧失敗を自分の糧にする

イギリスのブリストル大学の教授ブルース・フッド氏(Bruce Hood)が出版した『The Science of Happiness: Seven Lessons for Living Well 』には、人はどうしたら幸せだと感じられるか?について様々なアドバイスが書かれています。イギリス版ウェル・ビーイングのヒントと言えるでしょう。ポジティブ心理学や発達心理学と重なる部分も多いのです。
フッド氏の本の中から、私達の毎日の生活の中で実践しやすい「幸せだと感じる方法」を紹介していきましょう。

生きているうちに失敗をしたことがない人はいないでしょう。過去の失敗はできるなら消してしまいたい経験かもしれませんが、失敗からは実は役に立つ経験や情報を得ることができます。
失敗をした経験のある人は、その失敗を乗り越えて今に至っているということを表しているのです。

まず、自分がかって失敗した事を書き出してみましょう。試験かもしれませんし、仕事の失敗からもしれません。人間関係かもしれません。人間誰もが人生のどこかで、何かの失敗をしているものです。

次に、書き出した失敗から一つ選びます。そして、その失敗をした時の状況を詳しく書き出してみましょう。どこで、どのような環境で、どのような事がきっかけになり失敗したのでしょうか?過去の失敗を振り返ってみます。

その次に、その失敗がきっかけになって何か自分のためになること、よい経験になった事はないか考えてみて、それも書き出しましょう。その失敗をしなければ、得られなかったもの、知らなかった事があると思います。それらを書き出してみましょう。例えば以下のような事です。

  • A社の入社試験に落ちたからB社に入社し、満足して働いている。
  • 英語の試験に不合格で留学のチャンスを失ってしまったけれど、日本にいたからこそ現在の配偶者に出会えた。
  • Aさんにふられて失恋してつらい思いをしたけれど、傷ついた人の気持ちがわかるようになって、前よりも優しくなったと周りから感謝されるようになった。

その当時は失敗が自分の人生を壊してしまうような出来事に思えて、自分自身を非難したり自己嫌悪に陥ったりすることもあったかもしれません。しかし、ある程度時間がたってから失敗を振り返ると、ほとんどの場合、その失敗から自分のためになること、新しい経験へ繋がることが得られていると思います。それはある程度の時間がたってその経験を振り返った時に初めてわかることで、失敗した当時にはなかなかわからないものです。

ただ、過去、いろいろな失敗をしてきて、その失敗から何かしらの学びや転機を得ているということを認識しておけば、これから先、また失敗することがあっても、「今までも失敗から何かを得て、乗り越えてきている。だから、今度の失敗も自分の糧にできる時が来る」と確信できると思います。

そのためにも、過去の失敗を振り返り、そこから何を得たのかを書き出しておきましょう。また失敗した時に、それを読み直すことによって、自分に自信を取り戻すことができるでしょう。

※Bruce Hood著『The Science of Happiness: Seven Lessons for Living Well 』を参考にしています。

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