前回、「〇〇しておけばよかった」と思う後悔を書き出してみることをお勧めしました。
今回は、もう過ぎてしまった時間に関係する後悔、取返しがつかないように思える後悔について考えてみましょう。それらの後悔も、今後「後悔しない人生」を送るために活用することができるのです。
後悔しない人生を送るための方法⑦ 後悔を活用する その1後悔しない人生...
前回の例の中で
- もっと学生の時に勉強しておけばよかった。そうしたらもっといい大学に入れて、就職先も違ったかもしれない。
- もっと旅行しておけばよかった。歳をとって足腰が弱くなってからでは体力がきつくて長旅が辛い。
- もっと家族と時間を過ごせばよかった。仕事と飲み会にばかり時間を取られてしまい、子供達とも疎遠になってしまった。
このような「〇〇しておけばよかった」という後悔は、機会を逸しただけで取り返すことができる「後悔」と違い、その時の時間と関係しているので、もう修復しようがない後悔に見えるかもしれません。
しかし、そのような後悔から、今後の人生のための教訓、学びを得ることは可能です。
- もっと学生の時に勉強しておけばよかった。そうしたらもっといい大学に入れて、就職先も違ったかもしれない。→勉強が人生の役に立つことを悟った。勉強しなかったことを後悔しているなら、今、社会人になってからでも勉強してみよう。リカレント教育に会社も力を入れている。オンラインで受けられる大学の授業もある。
- もっと旅行しておけばよかった。歳をとって足腰が弱くなってからでは体力がきつくて長旅が辛い。→旅行を楽しむことの貴重さが身に染みた。若い時のような旅行はできないかもしれないが、体力をあまり使わなくてするバス旅や船旅に行ってみよう。旅行が人生の楽しみだと悟ったなら、できる範囲でその楽しみを味わってみよう。
- もっと家族と時間を過ごせばよかった。仕事と飲み会にばかり時間を取られてしまい、子供達とも疎遠になってしまった。→家族ともっと過ごすべきだった過去の時間は過ぎ去ってしまった。家族との時間が仕事や飲み会よりも大事だと悟った。せめて、これからの時間、家族との時間を増やすようにしてみよう。子供達とも疎遠になってしまったけれど、まずは家族でバーベキューをしてみよう。これ以上家族と疎遠になり孤独になる前に、自分から家族に時間をシェアすることを提案してみよう。
このように過去の取り返しがつかないような後悔からでも「悟り」のような学びを得ることはできるのです。その学びを、これからの人生に活用していきましょう。
まだ人生の時間があります。まだ間に合います。
後悔だらけで死なないためにも、後悔から学んで、これからの人生の後悔を少しでも減らしていきましょう。
※Jodi Wellman著『You Only Die Once: How to Make It to the End with No Regrets』を参考にしています。