アリストテレスは言いました。
「We are what we repeatedly do」
(私達は、私達が毎日繰り返している行動そのものだ)
毎日繰り返している行動、つまり習慣が、私達だということですね。
毎日何をしているかが、とどのつまり、習慣が私という人間の人生を作っているというわけです。
習慣は、生活の効率を高める、考えなくても体が動くなど、メリットもあります。
しかし、後悔しない人生を送るために、一度、自分の習慣を見直してみましょう。
あまり意味もない、あるいは自分にとって害のある習慣が、あなたの生活の中に根を下ろしていませんか?
- 朝起きてすぐテレビをつける
- 電車の待ち時間など時間があれば、すぐスマホを取り出す
- 仕事から帰宅したらまずソファに横になる
- 帰宅したら、バッグは床の上に放り出しっぱなし
- 夕食の後必ずアイスクリームを食べる
- 朝起きたら家族に「いそいで、いそいで!」ばかり言っている
- 土日は昼まで寝ている
- 日曜の朝は翌日の仕事が憂鬱で深夜までテレビを見ている
などなど。
疑問も持たずに繰り返している習慣の中に、自分の人生が「後悔する人生」になるきっかけになるような行動はありませんか?
必ずしも「後悔しない人生」に必要ないのに、習慣として繰り返していることはありませんか?
たとえば、朝起きてすぐテレビをつける。
それって本当に必要な習慣でしょうか?朝ニュースを知らないといけないと思うかもしれませんが、テレビでなくてもよいのでは?テレビは視覚も奪うので、朝食の準備や身支度を同時並行で進めようとしても、どうしても気が散って効率は落ちます。ましてやニュースの中に芸能人や有名人のスキャンダルが入っているなら、朝の忙しい時間をそんなニュースを知ることに費やすなんてもったいなくないですか?どうしても朝ニュースを知りたいのならばラジオの方がいいでしょう。占領されるのは耳だけなので、ながら作業はスムーズにいきます。
あるいは、仕事から帰宅したらソファに横になる。
疲れていてソファに横になりたい気持ちはわかりますが、一度ソファに横たわってしまうと、起き出して家事や入浴をするのもおっくうになりませんか?そして、ソファに横になったまま、リモコンを手にしてテレビをつけ、大して興味がないテレビを長々と見て、気づけば2時間たっている・・・。これでは、「後悔する人生」への道を自分でしっかり固めているようなものです。
帰宅したらソファを通りすぎて、まずシャワーや入浴をしてさっぱりする。
あるいはスーツなど仕事着を脱いでハンガーにかけ、部屋着に着替えてまず水を飲む。
このような新しい習慣に、ソファ直行習慣を変えてみませんか。
いつも無意識に行っている行動。それらの中に、「後悔する人生」を作っている要素がけっこう含まれています。
自分が毎日どのような行動を取っているかを意識してみましょう。習慣として定着している行動の中に、自分の人生を「後悔する人生」に引っ張っていっている行動がないか、チェックしてみましょう。
そして、後悔する人生にさせているような習慣は、新しい習慣に塗り替えていくようにしましょう。
朝起きてテレビをつけるか、つけないか。
帰宅後ソファに横になるか、ならないか。
小さな決断、小さな行動に見えますが、習慣化すると、その決断一つで、人生が「後悔する人生」か「後悔しない人生」か、分かれていくことになるのです。
※Jodi Wellman著『You Only Die Once: How to Make It to the End with No Regrets』を参考にしています。