後悔しない人生を送るために、前回は習慣を見直すことを提唱しました。あまり意味もない、あるいは自分にとって害のある習慣が、あなたの生活の中に根を下ろしていないか、チェックしてみましょう。
そして、「自分にとって害のある習慣」の一つとして、現代人の多くの生活に根を下ろしてしまっているのがスマートフォンの使い過ぎだと思います。
スマートフォンを通じてソーシャルメディアと24時間365日繋がっている・・・。暇さえあればスマホを見ている・・・。スマホの使い過ぎは現代病ともいえます。
仕事や連絡の必要があってスマホを使っているのならよいのですが、手持無沙汰だから、あるい気分転換や逃避の手段としてスマホを使っている人が多いのです。
スマホ及びソーシャルメディアの使い過ぎ、見すぎが私達の心身に与える悪影響についてはこのブログでも取り上げてきました。
後悔しない人生を送るためには、スマホやソーシャルメディアに使っている時間を減らして、他の事（Make Me Happy Listに書いたような事）に時間を振り向けることが大変重要です。
しかし、スマホから離れることは容易なことではありません。
そこで段階を踏んで、スマホを使っている時間を減らしていきましょう。
スクリーンタイムの確認
まず、ファクト、現実を確認します。自分が毎日どれくらいスマホを使っているか、スクリーンタイムを確認しましょう。スマートフォンの設定メニューに「スクリーンタイム」があると思いますので、そこでスマートフォンを使っている時間、つまりスクリーンタイムを確認する。スクリーンタイムが３時間、４時間にもなっている人は要注意！かなりのスマホ依存になっている可能性があります。
オポチュニティコストを考える
次に、使ったスクリーンタイムで、何ができただろうかを考えてみましょう。３時間もスマホをいじっている時間があれば、家の掃除ができたはず。お風呂にゆっくり入れたかもしれない。ジョギング１時間できたかもしれない。家族とゆっくりお茶を飲む時間に使えたかもしれない。使ってしまったスクリーンタイムの時間を、どういう異なる使い方ができたのか考えてみましょう。自分が失ってしまった時間を、身に染みて感じましょう。これはオポチュニティコスト（スマホを使うことで失われる、他の行動の機会、それによって得られるメリット）を考えることになります。
スクリーンタイムの削減第一段階
それではスクリーンタイムを減らそう、１日１時間未満にするぞ、と決意したとしても、これまで１日３～４時間スマホを使ってきた人が急にスマホから離れることはなかなか難しいでしょう。そこで、まず、これまでのスクリーンタイムの３０％削減を目指しましょう。１日でもよいし、１週間平均でもよいでしょう。これまで３時間使っていたなら、２時間以下に減らすことにまずトライしましょう。
そしてスクリーンタイムを減らした時間を使って、Make Me Happy Listに書いている行動を取ってみましょう。
スクリーンタイムの削減第二段階
スクリーンタイムを今までより３０％減らすことができたら、次は５０％、つまり半分の時間に減らしてみましょう。既に３０％減らしているので、５０％削減もあまり苦痛に感じることなく、達成できるのではないでしょうか？これまで３時間スクリーンタイムに使っていた人は１．５時間まで減らしていきます。
ポイントは、スクリーンタイムを減らして生まれた時間を、「スマホを見ているよりも全然よかった」と思える行動に変換していくことです。
- 電車の待ち時間や通勤時間はスマホを見ていることに使っていたが、スマホはポケットにしまい、資格の勉強のためにテキストを読むことに変更。
- 帰宅後特に目的もなくスマホで他人や芸能人のSNSを見ていたが、スマホから離れて、ヨガをして体のコリをほぐすことに変更。
このように、スマホの時間をただ減らすだけでなく、浮いた時間を自分にとって心地よく有意義な行動に変換していきましょう。
時間がない、時間がないと忙しがる傾向にある私達ですが、スマホに費やしている時間を減らして振り分ければ、意外とたくさんの事ができるのです。
スマホを１日３時間も４時間も使うということは、１日２４時間の約17％、睡眠時間を6時間取るとして意識がある時間の約22％もの時間を費やすことになるのです。
それだけの貴重な人生の時間をスマホに使っていいのでしょうか？
後悔しない人生のために、スマホとの付き合い方を上手にコントロールしましょう。
※Jodi Wellman著『You Only Die Once: How to Make It to the End with No Regrets』を参考にしています。
