前回、後悔しない人生を送るためには、スマートフォンを使う時間を減らし、浮いた時間でMake Me Happy Listに挙げた自分が楽しくなるような行動を起こしてみましょうと提言しました。
スマートフォンを頻繁に手にとってしまう人は、「ついつい手持無沙汰で・・・」「なんとなく時間つぶしに・・・」という人が多いのです。
ですから「手持ち無沙汰」「時間つぶしするほど時間がある」という状況を打破することも、スマートフォンから離れる有効な方法です。
何かに夢中になっている人は、「手持ち無沙汰」という状況がありません。時間があるならこれをする、していたい、という人生の興味がはっきりしているのです。
そういう夢中になる対象がまだない場合、これから見つけていきましょう。Wellman氏は『You Only Die Once: How to Make It to the End with No Regrets』の中で、Breaking Up With Boredom List、退屈と別れるリストを作ることを推奨しています。
そしてリストに挙げた行動を一つずつ試していって、結果を評価します。中にはやってみたけどあまり面白くなかったという事もあると思うのです。そうしたら、それはリストから落として、次の行動をトライしてみましょう。一番初めに試した行動で、「これこそ私の人生のパッションだ!」と思える対象が見つかればよいですが、それはなかなか難しいと思うので、実際には幾つか試してみて、自分が時間も忘れて打ち込める対象を見つけていきましょう。
例えば、〇〇の本を読むことが好きだとしたら・・・
- 作家〇〇の本が昔好きだった。〇〇の本を全部読んでみよう。→◎。とても楽しめる
- 〇〇の本を読んだ感想をブログに書いてアップしてみよう。→〇。けっこう読者がついて励みになった。
- ブッククラブに参加して、〇〇の本が好きな人達と語り合ってみよう。→×。互いの意見の批判みたいになってあまり居心地よくなかった
- 本好きの人が配信しているポッドキャストを聞いてみよう。→〇。本の感想が面白いポッドキャストを幾つか見つけて聞くのが楽しみになった。でも、〇〇の本についての内容はあまりなくて残念。
- ○○の本について語るポッドキャストを自分で配信してみよう。→◎。ポッドキャスト番組の作り方を学んで面白かった。自分の〇〇の本についての感想を楽しみに待ってくれるフォロワーさんがついた。
このように、自分が興味を持ち夢中になれる対象を探して試行錯誤していくうちに、自分にとってパッションを感じられる対象を見つけることが出来るかもしれません。自分の情熱やエネルギーを集中できる対象を見つけられると、そのために時間を費やしたり努力することが、やりがい、生きがいになってきます。そうなれば、退屈のあまりスマートフォンをしょっちゅう見ている人生とは決別して、充実感を感じられる後悔しない人生を生きることができるでしょう。
自分のエネルギーやパッションをかけられる対象を見つけるまで、リストにあげた行動を順番にトライしていってみましょう。
※Jodi Wellman著『You Only Die Once: How to Make It to the End with No Regrets』を参考にしています。