「後悔しない人生を送るための方法⑬ 人生から熱意を奪うものとは?」で、人生から熱意ややる気を奪うものTOP6を紹介しました。
今回は「➂お金があればあるほど幸せになれるという信条を持っている」について詳しく説明しましょう。
More money=More Happiness (お金がれば、それだけ幸せになれる)
この考え方は真実でしょうか?
もし、あなたが生活できるラインの下にいて貧困にあえいでいる・・・という状況であれば、お金は大きな意味を持ちます。お金があなたの人生も暮らし方もすべてを変えます。そういう意味で、一定の生活レベルを維持できる金額のお金は重要です。
一方、もしあなたが日々の生活に困ることはない状況にいて、それでもやっぱり、更によい生活、更に多くの物を求めて、歯車を回し続けるハムスターのように、お金を稼ぐことに夢中になっていたとしたら・・・。お金でもっと強力な幸せを買おうとしているとしたら・・・。
ポジティブ心理学の数々の調査では、お金はある一定レベルの金額までは重要な意味を持つけれど、人生全般の幸福感を決める決定要因にならないことが多いという結果が出ています。
お金があれば欲しい物が買える。それを幸せと捉えることもできるでしょう。少なくともはじめのうちは。しかし、物を手に入れても、また新しい物が欲しくなります。次から次へと欲しい物を買っていったら、お金はいくらあっても足りません。もっと幸せになりたいとお金を稼ぎ続けるうちに、人生から熱意やエネルギーが失われていくことになりかねません。
そうならないよう、お金を自分の人生に熱意をもたらすように使ってみましょう。方法は3つあります。
他の人のためにお金を使う。
自分の欲しい物を買うのではなく、他の人のためにお金を使う、あるいは団体に寄付をすることで、Feeling Good、いい気分を味わえます。通販サイトでキャンドルを一本購入するにしても、自分のために買うのと、友人にちょっとしたリラックスタイムをプレゼントするために買うのとでは、同じ金額であったとしてもFeeing Goodの深さが違ってきます。
今ではなく、後で楽しめる物にお金を使う
今、この瞬間ではなく、未来に楽しむことにお金を使いましょう。
例えば、週末のヨガレッスンの予約、2カ月先の旅行のチケットを買う、明日の夕食に食べるスペシャルなデザートを冷蔵庫に入れておく、などです。Delayed Gratificationといって、喜びや楽しみを味わうことをあえて時間的に遅らせます。それらを待つ間、喜びや楽しみを予想して十分味わいましょう。実際に経験するまでの間、楽しい気持ちをキープできます。
使う金額を少額にして、使う頻度を増やす
大きくて高価なものをどんと買うよりは、小さくて比較的安価なものを頻度を増やして買ってみましょう。その方が、幸せを感じる頻度をあげてくれます。コーヒーショップで飲むコーヒーをスペシャルなものにしてみる、使うのが楽しくなるような文房具を買う、美しい写真集を買うなどです。それほど多額なお金を使わなくても、「ちょっととした楽しみ」を買って、頻繁に自分を喜ばせ、刺激してみましょう。
お金は一定金額までは、私達の生活や安全を守るために重要です。しかし、お金は求め続けるときりがなくなります。いくらあっても不安になります。一定の生活レベルを保つことができるお金を確保できたなら、お金の使い方をこれまでとちょっと変えて、上記の3つの使い方を試してみて下さい。
※Jodi Wellman著『You Only Die Once: How to Make It to the End with No Regrets』を参考にしています。