50歳代からの人生から、空虚さや目標がないという迷いを追い払って、楽しく生きていくために役立つ方法を、ポジティブ心理学の研究・調査から紹介していくシリーズです。
前回は、自分の人生の時間のどこにいるのかを確認しましょうというワークを紹介しました。今回は、自分に残された人生の時間を確認した後、プレ・リグレット・リストを作ってみましょう。
プレ・リグレット(pre-regret)とは、「これをしなかったら後悔する」という事です。
自分の人生の時間が終わる前に、これをやらなかったら絶対後悔する!という事は何か、じっくり考えてみましょう。自分が明日死ぬとしたら、「ああ、〇〇をすればよかったなあ」と思う事は何でしょうか。
「営業ノルマを達成したかったなあ」
「課長に昇進したかったなあ」
「エルメスのバッグを買いたかったなあ」
「インスタグラムのフォロワーが1000人超えたかったなあ」
「テレビでワイドショーもっと見たかったなあ」
と思う人は、まずいないのではないでしょうか?
それよりも
「富士山の頂上に登って日の出を見たかった」
「家族旅行をしたかった」
「推しのコンサートに行きたかった」
「絵画教室に行って油絵をもう一度描いてみたかった」
「環境問題に影響するような仕事をしてみたかった」
というような思いが、プレ・リグレットとして挙がってくるのではないでしょうか?
おそらく半分以上の時間が過ぎてしまった自分の人生において、何をしなかったら後悔するか、自分にじっくりと聞いてみましょう。
書き出した後、もう一度そのリストを見直してみましょう。
- 他人目線(他人の目の評価を気にしてしようと思っていること。例えば美人に見えるために整形したいなど)
- まあまあ望んでいる事で、絶対したいと強く思っていない事(リビングのソファーを買い替えること)
- 自分以外の人にこうしてもらいたいと望んでいる事(子供を有名受験校に合格させることなど)
が入っていないか、確認しましょう。入っていたら、それらはリストから外しましょう。
プレ・リグレット・リストは、あくまでも自分目線で書きましょう。50歳代以降の人生で自分が主役になるように。
※Jodi Wellman著『You Only Die Once: How to Make It to the End with No Regrets』を参考にしています。