オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

人のためにお金を使ってみましょう。

お金がたくさんあった方が幸福を感じやすい?

確かに、お金に苦労するよりも、お金に余裕があった方が、幸せな気持ちになりやすいとはいえると思います。

生きていくのに、ある程度のお金は必要です。衣食住に問題がなくなって初めて、人間は感情的ゆとりが出てくるものです。

しかし、お金があればあるほど幸せになれるかというと、それも違うようです。

プリンストン大学がお金と幸福度の関係を調査したことがあるのですが、年収が800万円ちょっとまでは、幸福度と年収は正比例でリンクしていくのですが、それ以上の年収になっても幸福度が増えていくとは限らないことがわかりました。

日本は、国の経済規模、そして社会の安定度からいえば、世界でもトップランクに入ります。国の経済規模(GDP等)が大きければ、一般的にいえばその国民一人当たりの所得も高くなり、「お金がある」状態になります。しかし、様々な調査の結果が、他国に比べ、日本の国民が幸福度を感じる度合いが低いことを示しています。これも、お金があれば幸せになれる、という単純な公式が成り立たないことを示しています。

お金があることを、幸福感に結び付けようとするなら、自分でない誰かのためにお金を使うことが効果的です。同じ1万円でも、自分のためにバッグを買うことに使うのと、友達のプレゼントに使うのとでは、自分の気持ちの暖かさが違ってきます。

誰かのためにお金を使うとは、近い関係の人のためにだけ使うわけではありません。例えば犬や猫の保護活動をしている団体に寄付する、ひとり親家庭の支援団体に寄付する、新興国の子供たちの教育を援助する団体に寄付する、自然環境を守るための団体に寄付する。社会全体に自分のお金を使うために、いろいろな方法があります。

大きな金額でなくてもよいのです。1000円でもいい。自分のためだけに使うはずだったお金を、誰かのために使う。これはある意味お金で他者に「希望」「感謝」「鼓舞」「愛」を伝えることでもあります。普段なら、あっという間に服や食べ物に使ってしまっていた金額。その一部でも、誰かのために使ってみましょう。

私は犬が好きなので、犬の保護活動と里親支援をしている団体に、毎年少額ですが寄付しています。

お金は生きていく上で大切なもの。だから自分のために使いたい。それは当然ですが、時には、他の存在のためにお金を使ってみましょう。

自分でも他社に対して、社会に向けて、貢献できることがあるということは、自分の存在の価値を高め、自己肯定感にも役立ちます。

お世話になった人に、小さな贈り物をしてみましょう。心がほんわかと温かくなると思います。

 

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