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ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

50歳からのポジティブ心理学 ポジティブ・エイジングに役立つワーク ⑩ 運動を生活に取り入れるーまずは歩く

50歳代からの人生から、空虚さや目標がない・・・という迷いを追い払って、楽しく生きていくために役立つ方法を、ポジティブ心理学の研究・調査から紹介していくシリーズです。
今回は運動を生活に取り入れることです。まずは歩くことから始めましょう。

50歳になるまでに既に運動を習慣化している人はいいのですが、定期的な運動をしていない人は、50歳以降の人生を元気に楽しむために、運動を生活に取り入れましょう。足腰の衰えは、外出を億劫にし、やる気を失わせ、フレイルという加齢により心身が衰えた状態に陥りやすくなります。認知症を引き起こしやすくもなります。

テニス、ジョギング、水泳、マラソン、ヨガ、ピラティス、フラダンス、ラジオ体操、太極拳・・・運動の種類はいろいろありますが、これまで運動の習慣がなかった人が取り入れるには、歩くことが一番お勧めです。
歩くことに適したスニーカーなどの靴があれば、どこでも、いつでも、手軽に始められます。
まずは1回、30分。毎日とはいかなくても週に2-3回。
近所を歩くことから始めましょう。

ただ黙々と景色を見ながら歩いてもいいですし、イヤフォンで音楽やポッドキャストを聞きながら歩いてもよいでしょう。
時間帯としては朝がお勧めです。
朝歩いて日光を浴びると、セロトニンという人間を明るい気持ちにさせるホルモンが出るからです。

音楽やポッドキャストを聞きながら歩くと、30分くらいはあっという間に過ぎます。
また、慣れてきたら、何も聞かずにただ周囲の風景や音を楽しいながら歩いてみましょう。黙々と歩くことは、歩く瞑想にもなり、歩きながら自分の中に様々な感情が沸いてきたり、いろいろな考えが浮かんできては消えていきます。新しいアイディアがふっと浮かんでくることもあります。
歩くことで、体を動かし、体温を上げ、脳の働きを活性化させることで、思考が回転し出すようです。
続けていくうちに、歩かないと気持ち悪いという風になってくると思います。

歩いているうちに、新しい道や場所やお店を発見することもあるでしょう。新しい出会いもあるかもしれません。
以前「イギリス版幸せだと感じる方法」シリーズで紹介した、イギリスのブリストル大学の教授ブルース・フッド氏(Bruce Hood)(『The Science of Happiness: Seven Lessons for Living Well 』の著者)は、歩くことを習慣にしていますが、歩いているうちに、ローマ皇帝マルクスアウレリウスの顔が掘られているローマ時代の古いコインが野に埋まっているのを発見したそうです。フッド氏は、2000年近く前のコインに触れて、人類の歩み、時間の流れについて深く心を動かされたそうです。
こんな偶然も歩いているうちに起こりうるのです。

健康や元気は、人生を楽しむために必要な基盤です。運動不足はその基盤を揺るがします。
だからまずは歩くことから始めましょう。

 

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