オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ネガティブ感情の対処法

12のネガティブ感情への対処法⑤ 怒りにはスペースと深呼吸

人間、様々なネガティブな感情を抱くものです。人間の脳は将来のリスクを察知し、予想して対処するようにできていますから、ネガティブな情報を集めやすいのです。人間が生物として生きていくためには役立つ機能ですが、ネガティブな感情を抱きすぎるのも私たちの生活に悪影響です。
ポジティブ心理学の観点から、代表的なネガティブ感情12種類に対処する方法を身に着けておきましょう。今回は他の人に対する「怒り」です。

瞬間蒸発的に沸き上がる怒りの場合、怒りを生んだ対象に対して(たいていは自分以外の人間ですが)、言い返したり、攻撃したり、声を荒らげる行動をとりがちです。怒りを爆発させた結果、職場の人間関係や家族、友人関係に、大きなダメージを与えることもしばしばです。
怒りを感じてはいけないというわけではありません。
あなたが怒りを感じる何らかの理由があるはずですので。
ただ、あなたの怒りを、他の人を攻撃するエネルギーに使うことは避けましょう。なぜなら、怒りを爆発させた結果が、あなたにマイナスの形で返ってくることが多いからです。

  • 重要な人間関係を損なう
  • 相手の気持ちを傷つける
  • 自分の感情をコントロールできない人間だと職場でみなされる
  • 管理職の立場にある人なら、感情的な上司として部下からの尊敬は得られなくなる
  • 職場の部下や同僚から、アドバイスや意見を言ってもらえなくなる
  • なぜあんなことを言ってしまったのだろうと後で後悔して自己嫌悪に陥る

このようなデメリットが、怒りを爆発させることであなたに降りかかってきます。
このデメリットを避けるために、2つの行動を実行してみて下さい。

スペースを取る

怒りを感じたら、まずはその怒りからスペースを取りましょう
物理的にスペースを取るのです。怒りが沸いた場所から離れましょう。
職場なら、「ちょっと失礼します」と断って廊下に行く、化粧室に行く、階段に行く。可能ならば、オフィスの外に出て周りを歩く、あるいは近くの公園やカフェに行く。
怒りが沸いた場所から、実際に距離を取って、離れてみましょう。
怒りの炎が燃えている場所から自分を離すことで、少し冷静さを取り戻すことができます。また、怒りにまかせたひどい言葉を相手にぶつけなくてすみます。
怒りで真っ赤になっていた自分の頭の中を、クールダウンさせる効果もあります。

深呼吸する

怒りを感じている時は呼吸が浅くなっています。心臓がばくばくいっているかもしれません。
そこで深呼吸を数回してみましょう。自分で心の中でカウントしながら、4秒息を吸って、7秒止めて、8秒息を吐いてみましょう。吐く時間を長めにするのです。これを4-5回繰り返してみましょう。
深呼吸は、気持ちを落ち着ける効果があります。怒りでヒートアップした脳を鎮ませる効果もあります。
深呼吸ならば、その場でもしやすいでしょう。
可能であれば、ベランダや建物の外など、外の空気に触れる場所で深呼吸してみましょう。
怒りの感情が次第におさまってきます。

怒りは相手だけでなく、自分をも傷つける強い感情です。
そして、多くの場合、怒りはブーメランのように自分に返ってきます。
自分自身のために、怒りの感情をうまくリリースする方法を身に着けましょう。

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