オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ネガティブ感情の対処法

12のネガティブ感情への対処法⑦ 圧迫感を感じたらスモールステップ

人間、様々なネガティブな感情を抱くものです。人間の脳は将来のリスクを察知し、予想して対処するようにできていますから、ネガティブな情報を集めやすいのです。人間が生物として生きていくためには役立つ機能ですが、ネガティブな感情を抱きすぎるのも私たちの生活に悪影響です。
ポジティブ心理学の観点から、代表的なネガティブ感情12種類に対処する方法を身に着けておきましょう。今回は他の人に対する「圧迫感」です。
英語で表現するとoverwhelming(オーバーウェルミング)といい、いろいろな事が降りかかってきて「わあ~!」となる状況のことです。やることが一杯で押しつぶされそうな感情です。「混迷感」とも類似した感情です。

この場合、まずは深呼吸をして落ち着いて、何をしなければならないかを整理します。やらなければならない事を紙に書き出していきます。文字化することで、頭の中はすっきりしてきます。

やらなければならない事を文字に書き出したら、時間的締め切りが最も迫っている事を一つ選びます。あるいは最も深刻で重要だと思われる事を一つ選んでもよいでしょう。とにかく一つだけやらなければならない事を選んでみます

そして、そのタスクを終わらせるために何をしなければならないか、小さなステップ、スモールステップに分解していきます。そして、そのスモールステップごとに取り掛かっていくのです。

たとえば、あと5日で新商品のプレゼンテーション資料を仕上げないといけないとします。
資料を仕上げるために必要なスモールステップを書き出していきます。

  1. 新商品の特徴を書き出す
  2. 新商品のビジュアル画像を揃える
  3. 新商品のメリットを書き出す
  4. 新商品のターゲット層を書き出す
  5. ターゲット層の特徴を書き出す
  6. ライバル商品とに比較を書く
  7. 新商品のキャッチコピーを考える
  8. パワーポイントに書いたことをインプットしていく
  9. パワーポイントの色や画像を整える
  10. 資料に誤字脱字がないかチェックする

スモールステップに分けたら、一個づつ終わらせていきます。

「新商品のプレゼンテーション資料を作る」と思うと圧迫感を感じるかもしれませんが、まずは「新商品の特徴を書き出す」だけなら、すぐに取りかかれそうです。一つのスモールステップが終わったら、次のステップに進みます。スモールステップを一個一個済ませていけばいいのです。

大きく深刻な問題と思えたことも、スモールステップに分解すると、意外と取り掛かれそうな気がします。スモールステップを積み重ねることによって、大きな問題の解決や、重要な課題の達成を導くことが可能なのです。

 

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