人間、様々なネガティブな感情を抱くものです。人間の脳は将来のリスクを察知し、予想して対処するようにできていますから、ネガティブな情報を集めやすいのです。人間が生物として生きていくためには役立つ機能ですが、ネガティブな感情を抱きすぎるのも私たちの生活に悪影響です。
ポジティブ心理学の観点から、代表的なネガティブ感情12種類に対処する方法を身に着けておきましょう。今回は「無気力」です。
なんとなくやる気が出ない。
何をしようというモチベーションが湧かない。
ずっと横になっていたい。
そんな無気力な状態を打破するためには、運動する、目標を持つなど、いろいろな対応策がありますが、まず、根本的に睡眠を見直してみましょう。
無気力を感じる時はたいてい睡眠不足です。
人間は睡眠の間に脳の中の情報を整理し、新しい情報をインプットできるよう脳をリセットしています。
睡眠が十分取れていないと、脳のリセット機能がうまく働かず、古い情報がごちゃごちゃつまっている、あるいは、情報が整理されておらず脳が疲労を感じるようになります。
脳の疲労は、心の疲れ、体の疲れに繋がります。
無気力だと思う時は、最近自分がどれくらいの睡眠時間を取っているかチェックしましょう。そして、7~8時間の睡眠時間を取るようにしてみましょう。7-8時間の睡眠を取っているうちに、脳の疲労は取れてきます。そして、情報が整理されていき、頭がすっきりしてきます。
もちろん、十分睡眠を取ることにより、肉体の疲労も回復することになります。
注意すべきは、7-8時間の睡眠は夜取ることです。昼寝ではいけません。昼間は太陽の光を浴びて、セロトニンを作り活動した方がよいからです。睡眠は夜取るようにしましょう。
人間の元からの体内時間のサイクルを尊重しましょう。
寝ることは、誰にでも、お金もかからずできます。
小難しいことは考えず、まず、十分な睡眠を取ることを1週間続けてみましょう。
心身の疲れが取れ、「あれをしてみようかな」という意欲が沸いてくると思います。
「〇〇してみようかな」という気持ちになったら、迷わず〇〇をしてみましょう。
それがたとえどんなに小さい行動でもよいのです。
1つの行動を取ることがきっかけになり、次のアクションを呼び込んでいきます。