オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ストレスマネジメント

ストレスをリセットする方法⑥ ストレス反応のメリット・デメリットを書き出す

ストレスは生きている限り無くなりません。
ストレスは私達が生きていく上で払わないといけない代金とも言えます。
重要なのは、ストレスをいかに管理していくか、ストレスをポジティブなチャレンジに変えていくための方法を知っておくことなのです。
心理学博士のJenny Taitzの著作『Stress Resets: How to Soothe Your Body and Mind in Minutes』(ストレス・リセット:あなたの体と心を数分で穏やかにする方法)を参考に、すぐにできるストレスの緩和方法を紹介していきましょう。
今回は自分にとってのストレス反応のメリット・デメリットを考えることです。

ストレスの原因は、人間関係から来ることが多いです。
職場や家庭、友人、恋人、あるいは見ず知らずの人との偶然の接触から来る摩擦、不快感、怒りなどによってストレスを感じることが多いのが私達です。そして、ストレスを感じるがゆえに、ストレスを引き起こした人間に対して、反発、反攻、攻撃という反応を返してしまいます。
しかし、そのような反応を引き起こした人間に返しても、たいていはよい結果は生みません。相手と口論になったり、仲たがいしたり、職場であれば仕事に影響が出たりします。あるいは感情を爆発させた自分に自己嫌悪を感じます。ストレス反応を感情のままに発散させると、多くの場合、自分にネガティブな影響が出てきます。

そこで、ストレスを引き起こした人間に対し自分が感情のまま反応しようとする時には、一度ストップしましょう。反射的にストレス反応を返すことを一時停止します。
自分に「ストップ!」と声に出していってもいいですし、頭の中にSTOPというマークを思い浮かべてみましょう。
そして、深呼吸をして、白い紙を目の前に置き、以下の7つのことを書き出していきましょう。

  1. ストレス反応として何をしようとしているか?
  2. その反応を返した時の自分にとってのメリットは?
  3. その反応を返した時の自分にとってのデメリットは?
  4. その反応を返した時の自分にとっての長期のメリットは?
  5. その反応を返した時の自分にとっての長期のデメリットは?
  6. 代替的な方法はあるか?
  7. 代替的な方法のメリットはあるか?

例えば職場の同僚から、あなたの仕事の内容を批判するようなムッとするメールが届いたとします。その同僚はいつも批判的な意見ばかり言って、以前から折り合いが悪い相手です。

  1. ストレス反応として何をしようとしているか?
    怒りのまま反論を書き、いつも他人の批判ばかりするのは止めるよう書いたメールを相手に返信する。
  2. その反応を返した時の自分にとってのメリットは?
    怒りが収まる。
    相手をぎゃふんと言わせらる。
    自分を不快にさせた相手を、自分と同様に不快にさせる。
  3. その反応を返した時の自分にとってのデメリットは?
    多分メールを送った後、嫌な気分になるかも。
    相手との仲はますます悪化して、仕事がしにくくなるかも。
  4. その反応を返した時の自分にとっての長期のメリットは?
    長期的にみればあまりメリットはない。
  5. その反応を返した時の自分にとっての長期のデメリットは?
    長期的に見ると、同じ職場で気まずくなり、働きにくくなるかも。
  6. 代替的な方法はあるか?
    メールに怒りのまま返信せず、そのまま無視することもできる。
    反論せず、意見をありがとうとお礼だけ簡単に書いて返信して終わる。
    メールで返すのではなく、相手に批判について詳しく教えてほしいと話に行く。
  7. 代替的な反応のメリットはあるか?
    相手よりも自分の方が大人な反応をしている気がして気分がいい。
    相手と気まずくならずに済む。
    もしかすると、相手の批判にも納得する部分がみつかるかもしれない。

ここまで書いていくと、感情から離れて、論理的な思考ができるようになっていると思います。
怒りに任せて相手のメールに返信しても、一瞬気分がすっきりするかもしれませんが、その後デメリットの方が多いかもしれません。それよりも、代替的な方法を試した方が、自分としては心地よいのではないでしょうか?
「気に食わない同僚から頭にくるメールを受け取った」というストレスの原因から距離を取って、自分にとってメリットになる行動に変換することができるようになります。

慣れてくると、紙に書き出さなくても、頭の中でさっと考えられるようになるかもしれませんが、最初のうちは紙に書き出した方が、感情をクールダンさせられますし、理性的に考えられます。
そして、同じようなシチュエーションになった時に、「以前はこう反応してうまくいった」という記録にもなりますので、書き出した紙はファイルにして保存しておくとよいでしょう。
感情のままにストレス反応を返すのではなく、自分がデメリットを受けないよう、自分にメリットがあるよう、ストレスの原因に対して反応を返していきましょう。

※Jenny Taitzの著作『Stress Resets: How to Soothe Your Body and Mind in Minutes』を参考にしています。

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