オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ストレスマネジメント

ストレスをリセットする方法⑩ 同じことをぐるぐる悩んでいる時は3×3

ストレスは生きている限り無くなりません。
重要なのは、ストレスをいかに管理していくか、ストレスをポジティブなチャレンジに変えていくための方法を知っておくことなのです。
心理学博士のJenny Taitzの著作『Stress Resets: How to Soothe Your Body and Mind in Minutes』(ストレス・リセット:あなたの体と心を数分で穏やかにする方法)を参考に、すぐにできるストレスの緩和方法を紹介していきましょう。
今回は同じことをぐるぐると悩んでいる時の対処法、3×3です。

悩んでも解決するわけではないとわかってはいるけれど。
悩みや問題を延々と頭の中で考え続けてしまう。
ルミネ―ションruminationという心の状態です。
同じ悩みを心(頭の中ともいえますが)で反芻している状態。
悩みをずっと考えていること自体がストレスになります。
ストレスになっているとわかっていても、やっぱりそのことを考えて気持ちが振り回されてしまう。

そんな時は、意識して三感を感じるようにします。三感とは、目、耳、感覚です。

まず、周囲を見回して、3つの対象を見ましょう。意識して、その対象に目を向け「見た」とはっきり認識します。たとえば、窓、デスクの上にボールペン、天井のライトなどです。

次に、3つの音を聞くようにします。ざわざわと周りはいろいろな音がしているかもしれませんが、〇〇の音という個別の音を3つ聞き分けます。例えば、窓の外の風の音、誰かがお茶をすすっている音、ピンポンというチャイムの音です。混じり合っている音ではなく、個別の音を聞き取るようにします。

次は、3つの感覚を認識します。自分が今感じている感覚です。(感情ではありません)。例えば、少し暑いと感じている、指先が冷たいと感じている、首が凝っていて少し痛みを感じるなどです。

三感を3回づつで、3×3。
それぞれ3つの対象を意識して探して認識します。
これは頭の中で繰り返される悩みから、フォーカスを外に持って行く効果があります。
そして、自分の視野を広げていく効果もあります。

悩み事態はなくなりませんが、悩みにいつまでも囚われて、ずっと考え続けて自分で自分にストレスを与えているような状態から自分を救い出せます。
反芻している悩みから、自分の周囲に目を向けていくことによって、悩みから距離を取ることができます。

3×3は、どこにいてもすぐできる行動なので、同じ悩みを反芻していると気づいたら即実践してみましょう。

※Jenny Taitzの著作『Stress Resets: How to Soothe Your Body and Mind in Minutes』を参考にしています。

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