オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ストレスマネジメント

ストレスをリセットする方法⑪ 感情を爆発させそうな時はSTOP

ストレスは生きている限り無くなりません。
重要なのは、ストレスをいかに管理していくか、ストレスをポジティブなチャレンジに変えていくための方法を知っておくことなのです。
心理学博士のJenny Taitzの著作『Stress Resets: How to Soothe Your Body and Mind in Minutes』(ストレス・リセット:あなたの体と心を数分で穏やかにする方法)を参考に、すぐにできるストレスの緩和方法を紹介していきましょう。
今回はSTOPを使います。

カッとして暴言を吐きそうになる時。イラっとして子供を叱りそうになる時。職場の上司に叱責されてもう会社を辞めようと思う時。
激しい感情に突き動かされて行動しそうになる時、STOPを思い出しましょう。
STOPとは

S: Slow down(感情をスローダウン)
T: Take a step back(一歩下がる。引いてみる)
O: Observe(状況を冷静に観察する)
P: Proceed mindfully(細心の注意で進める)

の頭文字を取った造語です。(感情の爆発をストップするという意味でもあります)

STOPを書いたポストイットを見える所に貼ったり、スマートフォンのスクリーンに出しておきましょう。

激しい感情に突き動かされて瞬間的に行動すると、たいてい悪い結果を呼びます。周囲との衝突、不和を起こしたり、自己嫌悪になったりします。
カッ、ムッ、ムカッ、ガーン、と激しい感情に襲われたら、まずはSTOPです。それから行動しましょう。

例えば、職場で上司から叱責され、この上司はパワハラするひどい奴だ、こんな会社辞めてやる!と激しい怒りが沸き起こったとします。
「もう辞めます!」と上司に言い返す前に。何らかの行動を取る前に。
STOPを思い出しましょう。

S: Slow down(感情をスローダウン)→大きく深呼吸します。
T: Take a step back(一歩下がる。引いてみる)→自分が上司に叱責される理由を考えてみます。
O: Observe(状況を冷静に観察する)→自分の資料に計算ミスがあったからの叱責かと思い当たる。
P: Proceed mindfully(細心の注意で進める)→上司に計算ミスを直せば資料は大丈夫か聞く。

このように、上司が自分を叱責するのは、パワハラ上司だからでなく、自分が作った資料に計算ミスがあったからだと気づきます。仕事でミスをした自分の責任に向き合います。上司に、計算ミスをしたことを謝罪し、計算ミスを直せば資料は大丈夫かを確認します。
なにも上司に叱責されたからといって、会社を辞める、辞めないの話ではないのです。

一時の瞬間蒸発的な感情に動かされることなく、冷静で理性的な自分に戻って行動するためにSTOPを使いましょう。
STOPは一度で身につくものではありません。
繰り返し練習していくうちに、身についていきます。

※Jenny Taitzの著作『Stress Resets: How to Soothe Your Body and Mind in Minutes』を参考にしています。

 

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