オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ストレスマネジメント

ストレス・バッファー➂「心配時間」を設けて心配する

心理学博士のJenny Taitz氏はその著作『Stress Resets: How to Soothe Your Body and Mind in Minutes』(ストレス・リセット:あなたの体と心を数分で穏やかにする方法)の中で、ストレスにすぐ対処するストレス・リセットの方法を紹介していますが、加えて、少し時間をかけて繰り返し練習することでストレス耐性を強めるストレス・バッファーの構築する方法も紹介しています。

ストレス・バッファーの3つ目として紹介したいのは、Worry Time、つまり「心配時間」を設けて心配することです。

心配事があったり悩んでいる問題があると、二十四時間ずっとそのことを考えてしまい、他の作業をしていてもその心配事をがかんできて集中できない。
そのような場合には、worry(心配)する時間を設けて、その時間内で心配するようにしましょう。これが「心配時間」です。
心配時間は、いつ、どのくらい、をはっきり決めておきます。
金曜日の18時から18時半まで、のように、心配時間を明確にスケジュールします。

心配時間をセットする時の注意点は次の3つです。

  • 20分~30分くらいの時間にしましょう。
  • タイマーをかけて、時間を区切るようにしましょう。
  • 心配時間は、寝る前と、朝起きた時は、避けるようにして下さい。

心配時間になったら、その心配事をとことん心配しましょう。
心配事が大きくて、広範囲に渡ることであった場合、小さな心配事に分解して、一つの心配時間に一つづつ悩むようにしましょう。

または、月曜日は仕事に関する心配事、火曜日は家族に関する心配事、水曜日は健康に関する心配事というように、心配事のカテゴリーごとに曜日を決めるのも一つの方法です。

重要なのは、心配時間以外で、心配しないことです。

心配事が心に浮かんできたら、「今はだめ!心配時間で心配する!」と自分に注意し、本来すべき作業にフォーカスしましょう。

もし、心配時間が来て、心配しようと思ったけれど、その心配事はもう消えていた、あるいは大したことではないと悟ったというのなら、心配時間はそのままクーリングオフ、なしにしましょう。

心配事が毎日の生活に浸食し、落ち着かない状態になることを防ぐために、心配はしてもいいけれど、スケジュールした心配時間に心配することに決めましょう。
心配事が、心配時間以外の人生の時間を浸食しないように手を打つのです。

「ネガティブな感情の対処法 心配事はコンパートメント化しましょう。」も参考にしてみて下さい。

ネガティブな感情の対処法 心配事はコンパートメント化しましょう。コンパートメント化...

※Jenny Taitzの著作『Stress Resets: How to Soothe Your Body and Mind in Minutes』を参考にしています。

 

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