ワーク1~2で、自分の問題点、悩みのリストを作りました。
ワーク3で、自分が幸せだと思う事、状況のリストを作りました。
ワーク4で、自分が大切にしたい価値観のリストを作りました。
ワーク5で、自分が嫌だと思う事、状況のリストを作りました。
皆さんの前には、4つの種類のリストがあるはずです。
ワーク6では、このうち、ワーク3とワーク4のリストを見直していきましょう。
なぜなら、私達の頭や心は「間違う」からです。本当はそうでないものをそうだと思い込んだり、外部からの情報や価値観に影響されて、自分の本心とは異なることを望んでいると勘違いすることがあるのです。
ポジティブ心理学では、私達の思い込みはしばしば間違っていることを調査によって指摘し、自分が本当に幸せを感じるものは何か、幸せだと思える状況はどういうものか、よく考え直してみた方がよいとしています。
ワーク4の大切にしたい価値感のリストと、ワーク3の幸せだと思う事のリストに、齟齬や歪みはないですか?
例えば、
大切にしたい価値観のリストに
- 家族との時間を十分とれるよう、ワークライフバランスを大切にする
と書いてあるのに
幸せだと思う事のリストに
- 仕事中心で、どんどん出世して、世間に社会的地位を認められる
と書いてあった場合、この2つには齟齬がありますね。どちらが、自分の本当の気持ちでしょうか?どちらの方が、本当に自分が満足できる状態でしょうか?
あるいは、
幸せだと思う事のリストに
- お金持ちになって、何でも買いたい物が買える
と書いてあったけれども、
大切にしたい価値観のリストには
- 贅沢でなくてもいいから、お金に困らないで、穏やかに暮らしていきたい
と書いてあれば、ここにも齟齬があります。希望の歪みがあります。どちらが自分が本当に望んでいる事でしょうか?あるいは、どちらがより自分にとって大切でしょうか?
2つのリストの間に齟齬や不調和があれば、修正しましょう。リストを書き直しましょう。
特に注意したいのは、世間一般に言われている事や、情報や他人の意見に影響されて、自分のリストを作っていないかということです。マスコミやネットのニュース、SNSには「こうしなければならない」「これが正しい生き方」「これが成功する生き方」などの情報が溢れています。参考になる情報もあるかもしれませんが、ほとんどは、そんなパーフェクトな人は存在しないという非現実的な人物像に基づいて人工的に作られた情報です。
本当に自分が望んでいることか?
本当に自分はそれで幸せを感じるのか?
2つのリストを見ながら、じっくり考えてみて下さい。
これは違っていたな。
本当はこういうことを望んでいなかった。
これは他人目線だな。
そういう事があれば、リストから消しましょう。
ワーク6は、これからの自分の行き先を決める灯台のような役割をします。
じっくり時間をかけましょう。
そして静かな場所、自分一人で落ち着ける場所でワークを行う事が何より大切です。