オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
年末年始スペシャルプログラム

年末年始スペシャルワーク⑧ まずは小さな問題を解決してみましょう。

ワーク3~7で、自分の幸せな状況、大切な価値観を確認したところで、ワーク1で作った問題リストの方に一度戻りましょう。ワーク2で問題点をカテゴリー分けしてあります。

ワーク8では、まずはこの問題リストをもう一度見直してみて下さい。

自分の幸せや価値観についてじっくり考えた後、問題点のリストを見直してみると、「あれ?こんなこと問題ではないな」とか「大したことじゃない」と思う事が含まれていることがあります。あるいは大きな悩みだと思っていたけれど、それほど大事ではなかった、という場合もあります。

これは問題とはいえない、気にならない、という事があれば、線を引いてリストから消してしまいましょう。視点が異なるだけで、問題だと思っていた事が問題だと思わなくなることはよくあります。自分が世界を眺める角度や高さが違ってくるのです。

一度問題点のリストを見直して、ふるいにかけた後。比較的小さな問題で、すぐ対応策が打てそうな事を5個選んで下さい。

その際のコツが2つあります。

自分がどうにかできる事から選ぶ

ワーク3で、問題を自分がどうにかできることと、できないことに分けました。自分がどうにかできる事から、やろうと思えば、すぐ解決できそうだと思うことを選んでみて下さい。自分さえ行動すればすぐ片づけられるという事が幾つかリストの中に入っていると思います。

例えば

  • 経費精算をずっとしていなくてため込んでいる。
  • 健康診断で再検査という結果だったのに放っている。
  • 断捨離しようと思っているのに手をつけてない。

こういう問題は、自分が行動さえ起こせば解決できる事です。その行動をなかなかスタートできないから、問題は大きくなっていくわけですが。上にあげた3つの問題であれば、

  • 経費精算をずっとしていなくてため込んでいる。→時間を取って精算する。やってしまえばどうってことはないと思うはずです。
  • 健康診断で再検査という結果だったのに放っている。→病院の予約を取る。
  • 断捨離しようと思っているのに手をつけてない。→まずはスペースが限られている靴箱を徹底整理する。

というように、比較的行動しやすい対応策があります。「自分次第で何とかできる」事を選びましょう。

自分ではどうにもできない事だが、防御策を打てる事があるなら行動に移してみる

ワーク2で述べたように、自分ではどうにもできない事に対しても、自分でできる防御策がある場合があります。

ワーク2で以下の例を挙げました。

  • 大地震が起きたらどうしよう?→防災グッズを備えておく
  • がんになったらどうしよう→治療費の心配をしなくて済むよう保険に入っておく
  • ペットが病気になったらどうしよう→ペットを定期的に検査する

この「自分でできる防御策」を行動に移してみましょう。

  • 大地震が起きたらどうしよう?→防災グッズを備えておく→防災グッズをオンラインショッピングで注文して購入。
  • がんになったらどうしよう→治療費の心配をしなくて済むよう保険に入っておく→がん保険についてネットで調べる。
  • ペットが病気になったらどうしよう→ペットを定期的に検査する→来週ペットを病院のペットドッグに連れていく。その予約の電話をする。

というように、「自分でできる防御策」で、すぐ行動できる事があると思います。

欲張る必要はありません。自分がすぐできる事を5つだけ選んで下さい。

そして、その5つの行動を、明日からの1週間で必ず実行してみて下さい。

5つの行動を、〇月〇日の〇時にする、とスケジュールに書き込んで下さい。そして実行に移して下さい。時間としては3分で終わるものもあれば、1時間かかるものもあるでしょう。でも一日や半日かかるような大仕事ではないはずです。

山積みの問題点でも、5つも解決に向けて行動できれば、それはすごい事なのです。今までできなかった事を実現したわけですから。

そして実際に解決に向けて行動してみると、「あれ?思っていたよりもハードではなかった」「こんなにすぐ片付くなら、もっと早く取り掛かればよかった」と思う事が多いのではないかと思います。

まだまだ問題点は残っています。すぐには解決できない事や、解決策そのものがわからない問題もあると思います。

でも、まずは、5つの問題に対して、アクションを起こした。私はやろうと思えばできる。そのことを、自分でよく噛みしめて下さい。小さなアクションでも、行動の流れが出来てきます。水紋のように、一つのアクションが次のアクションへ導くことも多いのです。

これは、ショーン・エイカー氏が著書『幸福優位 7つの法則』の中で述べている「ゾロ・サークル」の考え方を応用したものです。ゾロは自分の周囲に小さな円を描いて、その円の中を完全に支配できるようになることから剣の修行を始めるよう、師匠に言われます。そして少しづつその円の大きさを広げていったのです。

ワーク8も「ゾロ・サークル」です。まずは自分がすぐできる範囲で問題解決に向けて行動を起こしてみます。そして、少しづつ、大きな問題に立ち向かう訓練をしていくのです。

 

 

 

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