来年達成した目標を決めて、書き出していきましょう。
私達は、計画や目標を持っている事自体が幸せを感じる元になります。ポジティブ心理学の第一人者であるソニア・リュボミアスキー氏はその著『幸せがずっと続く12の行動習慣』の中で、目標を決めてそれに向けて努力をすると、人生の目的がみつかり、自分の人生を自分でコントロールしているという感覚が得られると書いています。
自分で決めた目標に向かって、行動を起こしている過程こそ、幸せや充実感を感じることができるのです。
これまでのワークで書き出したリストを見てみて下さい。
ワーク25の「良質な睡眠を十分取る」やワーク26の「テレビやネットの時間を1時間減らす」ことは、まだ完全にできていないかもしれませんね。来年も引き続き目標の一つになるかもしれません。
ワーク22,23で怒りの感情に対する対処方法を練習しましたが、この練習は繰り返して行っていく必要があるかもしれません。「怒りの感情の対処にうまくなる」ことが、来年の目標になるかもしれませんね。
ワーク20で書き出した「身に着けたい新しい習慣リスト」が、来年の目標になるかもしれません。
あるいは、これまでのワークでも、ワーク1で書き出した問題や悩みリストのすべてが解決できたわけではないかもしれません。引き続き来年に持ち越しになった問題もあるかもしれません。しかし、それでもよいのです。ここまでのワークを行ってくれば、残った問題に対する対応方法も、幾つか思いつくことができると思います。
ここまでのワークの中を見直しているうちに、来年やってみたい、これを直したい、達成したいという事は必ず見つかると思います。それらを、目標という形で書き出していきましょう。
ただし、注意して頂きたい点が3つあります。
- 目標が、ワーク3の自分が幸せだと思う状況と合致しているか?
- 目標が、ワーク4の自分が大切だと思う価値観から乖離していないか?
- 目標の中に、ワーク5の自分が嫌だと思う状況が含まれていないか?
目標は「自分目線」である必要があります。ワーク3~5で書き出したリストと、方向性が合致しない、イメージのずれがある、居心地が悪く感じる目標があれば、それは「他人目線」「世間目線」の目標になっているかもしれません。本当に自分自身の考えで決めた目標か、よく確認して下さい。
それからもう一つ注意点があります。
あまりたくさんの目標を書かないことです。
あれもこれもと目標が30も100も出てきた!という場合もあるかもしれません。それはそれで素晴らしいのですが、まずは重要度や時間的に制限がある目標10個程度に絞りましょう。
他の目標を捨てる必要はありませんが、来年の前半の半年間はまずは10個程度の目標の達成に集中して、それが達成できたら、年後半は、追加の目標に向けて行動するようにしましょう。
ワーク29で細かい小目標に分解していきますので、この段階での目標は大目標、包括的な目標で大丈夫です。
例えば
- 健康な食生活を送る
- 運動量を増やす
- プロジェクトに手をあげて参加する
- 家の中を断捨離する
- 新しいサークルに参加する
など、あまり具体的でないもので大丈夫です。
ここまでのワークを通して、いろいろ考えてきた自分と、合致している目標であることが大切です。
目標を10個ほど書き出したら、毎日自分が目にする所に貼っておきましょう。あるいはスケジュール帳などに書いておきましょう。
毎日見て、認識することが大切です。せっかく立てた目標をいつのまに忘れてしまったということにならないよう、自分の目につきやすい所に書いておきましょう。