オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

PERMAの実践➁ E:熱中することをみつけましょう。

PERMAの5要素の2番目、E:Engagement(熱中)を増やす行動を考えていきましょう。

「熱中」とは、「フォーカス(集中)」「モーメンタム」あるいはポジティブ心理学用語の「フロー」とも言い換えられます。

「フロー」とは、その行為をしている最中はまるで時間の感覚を失ったように、集中して夢中になっていることです。心がその行為に没入していることです。

「マインドフルネス」と似ていますが、「フロー」の場合は、対象が好きなものである事が多いです。「寝食忘れて」という表現がありますが、まさに食べることも寝ることも忘れて、外界のことも忘れて、一つの行為に没頭します。

熱中することで、心は一つの事にフォーカスし、余計な考えや心配を一時脇に押しやります。そして熱中することは、自分の好きなことが多いので、熱中する行為そのものに喜びを感じます。

仕事で必要なプレゼンテーション資料を作る、あるいは試験勉強をしているうちに、あっという間に夕方になっていたという場合があれば、それも一つの行為に熱中していること、フロー状態ですから、Eの要素にもなります。ただし、「しなければならない」という義務感から行っている行為ですと、フロー状態に陥ることはなかなか難しいと思います。ただし、「しなければならない」事に集中して、懸命にやり遂げた場合、Eではなく、Aの「達成感」に近いでしょう。

私達の毎日の暮らしの中で、Eの要素を増やすアクションは、どのような例があるでしょうか?

走る

走っているうちに、走る事が楽しくて仕方なくなるランナーズハイを感じた経験はあるでしょうか?走ることで、頭も体も心も活性化し、走る行為に没入する感覚が得られます。ただし、体の状態や年齢、経験値によっては、走る行為が、健康を害するリスクもありますので、自分の体調と相談しましょう。

ヨガ

ヨガは呼吸に集中します。そして普段の暮らしでは使わない筋肉を使いますので、ヨガのポーズを取ることに集中しているうちに、ヨガそのものに没頭できます。初心者は、ヨガのクラスに通ったり、ヨガレッスンの動画をYouTubeで見ながら始めるといいでしょう。

野菜を切り刻む

冷蔵庫にある野菜をひたすら細かく切り刻みましょう。にんじん、ブロッコリー、たまねぎ、キャベツ。なんでもよいので野菜を、みじん切りにします。フードプロセッサーなど使わずに、包丁で切り刻みます。野菜を切り刻む行為に集中できます。そして切り刻んだ野菜は、鍋に入れてコンソメなどを入れ、野菜スープにして食べましょう。

床拭き

掃除は没頭しやすい行為です。掃除機で床を掃除するのではなく、雑巾で床をきれいに拭いて、磨きましょう。何かをきれいにする行為は、人間の気持ちを清々しいものにしてくれます。家中の床を拭くとなると大変ですので、リビングだけ、あるいはキッチンだけ、玄関だけ、というように、床拭きするスペースを限定して、徹底的に床をきれいにすることに集中しましょう。

楽器を奏でる

ピアノ、ギター、フルート、バイオリン・・・。もし楽器を持っていて、演奏できるなら、演奏に集中してみて下さい。音楽も、没頭しやすい対象です。難しい曲も、毎日練習しているうちに、奏でるようになるかもしれません。ただし、楽器の音は、意外と響きます。自分にとっては楽しい演奏が、マンションの隣の住人にとっては睡眠妨害になるかもしれません。演奏する時間帯と場所に注意しましょう。

絵を描く

水彩絵の具、パステル、あるいは色鉛筆で、絵を描いてみましょう。自分の好きな対象(ペットや子供、花など)を自由に描いてみましょう。写生するためには、対象をじっくり観察する必要がありますので、集中しやすいです。どうも絵が苦手だという場合は、抽象画を描いてみましょう。〇や□や△でいいのです。いろいろな色や形を組み合わせて、自由に描いてみましょう。案外、傑作が生まれるかもしれませんよ。自分が気に入った絵が描けたら、額に入れて飾ってみましょう。大人用の塗り絵もいいでしょう。

裁縫

裁縫が得意なら、刺繍や、小物作り、あるいは洋服を塗ってみるといいかもしれません。裁縫は手を動かし、視力も使います。自分の手の中の作業に没頭しやすいのです。

研究活動

自分が興味のある対象について徹底的に調べてみましょう。本を読んだり、文献を調べたり、インターネットで情報を集めたりしてみましょう。邪馬台国に興味がある、フランスの絵画が好き、ケルトの歴史に興味があるなど、自分が惹かれる対象について、徹底的に調査して研究してみましょう。専用のノートを作って、調べてわかったことを書いていきましょう。自分の研究についてブログを書いてもいいかもしれません。同じ好みを持つ人達との交流に繋がり、更に研究心が燃えるかもしれません。人間には知的探求心があります。自分から率先して調べて知識欲を満たすことに喜びを感じます。調査の対象が、自分が好きなことであれば、その喜びは増大します。

一方、いくら好きでも、テレビ番組をずっと見ていました、一日ネットサーフィンをしていました、という行為はPERMAのEとはみなしません。このような行為は、受動的な行為であり、テレビやネットサーフィンをしている最中、きっとあなたの心はあちこちに飛んでいるはずです。真の熱中とは違います。

時間を忘れて没頭できることがあることは、人生に幸福感を増やす大きな要素になります。熱中の対象は一つである必要はありません。むしろ、複数あれば、更に幸福を感じる機会が増えます。

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