オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
仕事に前向きになる方法

仕事との向き合い方をもう一度考えてみよう④ 自分の強みを職業に生かす方法を考えてみましょう。

VIA診断ツールで自分の強みトップ5を確認したら、現在の職業にその強みが生かされているか、あるいはどうすれば生かせるかを考えてみましょう。
「仕事への向き合い方をもう一度考えてみよう➁」でも説明したように、自分の強みと現在の職業がマッチしていると、仕事がキャリアや天職に結びやすく、人生に幸福感を感じやすくなります。

3つの例を挙げてみます。

Aさんのケース

現在の仕事:経理部で会社の経費処理をしています。
自分の強み:「創造性」「チームワーク」

一見、経費処理と二つの強みは関連性がないように見えます。しかし、関連つけるための行動を取ることができます。

  • 経費処理を素早くするためのエクセルを自分で作ってみる。
  • 経費処理を間違いなく行う注意点を書いたマニュアルを作ってみる。
  • そのマニュアルを同僚にシェアして、皆でミスがないようにする。
  • 経費申請をする同僚に、経費申請の時に起こしやすいミスを避ける方法をメールで教えてあげる。

Bさんのケース

現在の仕事:営業アシスタント
自分の強み:「親切心」「自律心」
営業員をサポートするアシスタント業務に、「親切心」という強みは生かしやすいでしょう。一方「自律心」という強みも活用できる可能性が大きいです。

  • 電話がかかってきたら、常に明るい声で親切丁寧に対応する。
  • 営業員の訪問先の住所や最適な訪問ルートを調べて助言する。当日の天候や交通渋滞もチェックして問題があれば営業員に教える。
  • 営業員がイライラしている時こそ、冷静に、温かい態度で接する。「ご苦労様です」「いつも頑張っていますね」と励ましの声をかける。
  • 営業員が困っている時に、自分にできることはないか、自分から声をかける。
  • 営業員の次の行動を予測し、先に下調べや資料の用意をしておく。

Cさんのケース

現在の仕事:外回りの営業
自分の強み:「誠実さ」「慎重さ」
営業職というと、積極性や表現力が強みとされがちですが、「誠実さ」「慎重さ」も重要な強みになります。お客様は自分のために一生懸命、誠実に対応してくれる営業員を信頼します。

  • お客様に対しては常に真摯に対応する。
  • 自分の意見を主張する前に、クレームも含めて、お客様の声をまずは熱心に聞く。
  • プレゼンテーションは事前に何回も練習する。
  • お客様への提出資料はミスがないか、最低3回は見直す。

 

自分の強みを職業に生かすことで、自分でできる工夫を考えるようになり、その職業はお金を稼ぐ手段以上の意味を持ち始め、自分の行動が周囲にも影響を与えていきます。
自分の強みを使って、職業を営んでいると自覚できれば、人生に達成感や満足感が生まれてきます。
また、自分の強みを更に高めていくことで、スキルアップにも繋がり、その中で自分が一生のキャリアにしたい、天職とした職業もわかってくる場合が多いのです。

自分の強みを職業に結び付けて更に高めていこうとする試みは、ジョブ・クラフティングともいいます。自分で職業の内容や意味を構築していくのです。
このジョブ・クラフティングにはもう一つ方法がありますので、次回紹介したいと思います。

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