オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
仕事に前向きになる方法

仕事との向き合い方をもう一度考えてみよう⑤ ジョブ・クラフティングしてみましょう。

Job Craftingジョブ・クラフティングというコンセプトは、アメリカのイェール大学のレズネスキー教授とミシガン大学のダットン名誉教授が提唱したもので、仕事(ジョブ)を創る(クラフト)ことを意味しますが、日本語風にマッチする訳としては、「仕事の捉え直し」だと思います。自分の仕事を自分の意志で作りこんでいくことです。

前回の自分の強みを職業に役立てようとする試みも「仕事の捉え直し」であり、職業が、ただお金を稼ぐ手段以上の意味を持ち出すきっかけになることが多いのです。

ジョブ・クラフティングには、自分の強みと職業を結びつけるアプローチ以外にも、自分の人生の大きな目標と職業を結びつけるアプローチもあります。

自分が人生を通じて成し遂げたいと思っている目標があるならば、それを現在の職業と結びつくように仕事を捉え直していくのです。将来の目標のために、現在の職業においてできる事はないか、探していくのです。

例を挙げてみましょう。自分の将来の目標が、世界に情報を発信するYoutuberになることだとします。しかし、自分の現在の職業は営業アシスタントだとします。一見、Youtuberになる目標と、営業アシスタントは関連性がないように見えますが、本当にないでしょうか?営業アシスタントという職業の延長線上にYoutuberになるという目標を置くために、できることはないでしょうか?実はたくさんあります。

営業アシスタントの仕事を通じて、次のような能力やスキルを習得することができます。

  • パワーポイント等の資料作りに欠かせないソフトウェアの作成スキルを身に着ける。
  • 営業資料作りのスキルをアップし、人にアピールしやすい資料の作り方を会得する。
  • 効果的な宣伝フレーズやキーワードは何かを学ぶ。
  • お客様とのコミュニケーションスキルを身に着ける。
  • 人が何を欲しているのか、社会的ニーズを探る。
  • 動画編集のスキルを習得する。
  • (英語に触れられる職場であれば)英語力を磨く。
  • 仕事を通じて知り合った人達が将来YouTubeチャンネルを開設した時の視聴者になるかもしれない。

このように、現在の職業(営業アシスタント)を務めることにより、将来の目標(世界に情報を発信するYoutuberになる)に役立つスキルや経験を得ることができます。

一見関係ないようにみえる現在の職業と将来の目標の間に、実は関係性があり、今行っていることが将来に結び付いている。そう職業を捉えることで、労働時間は全く違った意味を持つ時間になります。お金を稼ぐ手段に加えて、将来の目標に近づくプロセスの時間になります。

将来の目標がはっきりしている人ならば、現在の職業の中で、将来の目標の達成のために役立つ事は何か、関連がある事は何か、考えてみましょう。そしてそれらの事を学び習得し、スキルアップするための職業と捉えることで、職業に対して自分から積極的に関わっていけます。ただ嫌々いわれた事をこなすという職業が、将来の目標と結びついた事で急に輝きだすこともあるのです。

このように職業の捉え直しを行い将来の目標との関係性を持たせることも、ジョブ・クラフティングの方法であり、自分の職業に前向きになれる方法の一つです。

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