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ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

ポジティブ心理学について知るには:おすすめの5冊

「仕事との向き合い方をもう一度考えてみよう」シリーズで、自分の職業を自分の将来の目標と結びつける方法を紹介してきました。この作業はポジティブ・インターベンションPositive Interventionともいえます。ポジティブな気持ちになれるよう、自分の考え方や気持ちの持ち方に介入するわけです。

自分の行動や考え方を、自分が心地よいと感じる方向へ変えていく。これがポジティブ・インターベンションです。心地よいといっても、楽ということではありません。挑戦や困難に立ち向かう事も含みます。ここでいう「心地よい」とは、「自分で自分を好きな状態でいる」「何かあっても自分はきっと乗り越えられる」という自分への信頼と、自分を肯定することです。

ポジティブ・インターベンションの大切さや方法を学ぶためには、その分野の専門家や研究者の著作を読むことが一番です。今までの自分では思いつかなかったスキルや新しい物の見方と出合うことができます。行き止まりと思っていた道が、実は横に違う道があったと発見できるような感覚です。

そこで、ポジティブ・インターベンションやその考え方について役立つ本を5冊紹介したいと思います。

『幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論』

ショーン・エイカー著、高橋由紀子訳、徳間書店、2011年

エイカー氏の本は私にとってポジティブ心理学を学ぶきっかけになった本です。「成功しているから幸せになるのではなく、幸せだから成功する」という、これまでの既成概念をひっくり返して、自分を幸せな状態=ウェルビーイングに置くことの重要性を説いています。そのための具体的な方法も紹介されています。

 

『ポジティブな人だけがうまくいく 3:1の法則』

バーバラ・フレドリクソン著、橋本理恵監修、高橋由紀子訳、日本実業出版社、2010年

フレドリクソン氏はポジティブ心理学の第一人者であり、100%ポジティブでなくてもよい、ネガティブ感情があっても構わない。ポジティブ:ネガティブを3:1の配分にすると、自分に対してポジティブでいられることを、調査結果から導いて提唱しています。この点が、何でも前向きに考えよう!というポジティブ・シンキングとは、違いがあります。

 

『幸せがずっと続く12の行動習慣』

ソニア・リュボミアスキー著、渡辺誠監修、金井真弓訳、日本実業出版社、2012年

『リュボミアスキー教授の人生を「幸せ」に変える10の科学的な方法』

ソニア・リュボミアスキー著、渡辺誠監修、金井真弓訳、日本実業出版社、2014年

リュボミアスキー氏もポジティブ心理学の第一人者です。様々なリサーチ結果に基づき、ポジティブな感情、ウェルビーイングな状態に自分を置くための具体的な行動を提言しています。

『ポジティブ心理学が教えてくれる「ほんものの幸せ」の見つけ方 ──とっておきの強みを生かす』

マーティン・セリグマン著、小林裕子訳、パンローリング株式会社、2021年

セリグマン氏はポジティブ心理学を確立した立役者の一人です。この本は、セリグマン氏のこれまでの著作や研究結果をふまえて、ウェルビーイングな状態に自分のを置くための方法を解説しています。

ポジティブ心理学は、フロイトやユングのように個人の過去や感情、病気や欠点にフォーカスするのではありません。将来や目標に注目して、リサーチに基づく科学的な検証をへて、人間をポジティブな気持ちにする、そして人生に幸福感を感じることができる方法を提唱しています。私達の毎日の生活にすぐ導入できることから、特定の人だけではなく、私達誰もが活用できるスキルなのです。

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