オフィス・ライトハウス
ポジティブ心理学実践ワーク
ポジティブ心理学

ポジティブ・インターベンション➁ 自分のポジティブ度を計測してみましょう。

ポジティブ・インターベンションは、前回あげた10種類のポジティブな感情を増やすために行う働きかけです。そもそも、今の自分はどれくらいポジティブな感情を持っているのでしょうか?
特別ポジティブでもないけれど、ネガティブでもない…中間くらい?
そう思う人が多いかもしれません。
自分がどれくらいポジティブな感情を持っているか、確認する代表的な方法が2つあります。

  • PANAS(Positive and Negative Affect Schedule)
  • ポジティブ・レシオ(Positive Ratio)

残念ながら正式に認められた日本語の完全翻訳版がないので、オリジナルの英語版で質問に答える必要があるのですが。単語の意味さえ辞書で調べれば、文法はあまり必要ないので、是非チャレンジしてみて下さい。どちらもオンラインで無料で受けられます。調査結果が数値で出てきます。

PANAS

ペンシルバニア大学のAuthentic Happiness講座で行っている調査です。
Positive Affectivity(ポジティブ度)とNegative Affectivity(ネガティブ度)を計測します。以下のサイトにアクセスして下さい。

https://www.authentichappiness.sas.upenn.edu/testcenter

  1. ユーザーネームとメールアドレス、パスワードの登録が必要です。それから、自分の属性(性別は職業や国)を選ぶことも必要です。
  2. PANAS Questionnaireを選び、Take testをクリックします。
  3. 20の質問に答えていきます。
    今自分が感じている状態について、5つの回答から一番ぴったりくる答えを選んでいきます。
    回答は
    Very slightly/Not at all(ほとんどない/全然ない)
    A little(少しだけ)
    Moderately(まあまあ)
    Quite a bit(かなり)
    Extremely(全くそう)
    の5つがあり、今の自分がそうだなと思う回答を選んで下さい。
  4. 回答したらFINISHボタンを押します。
  5. Positive Affectivity(ポジティブ度)と Negative Affectivity(ネガティブ度)を数値で出してくれます。
    それぞれ10―50の間でスコアが出ます。Positive Affectivityが10に近い、あるいはNegative Affectivityが50に近いということは、かなりポジティブな感情が欠乏している状態にあることを示します。
    また、同じ年齢層などのグループの中で、自分がどれくらいのスコアなのかを比較するデータも出てきます。

ポジティブ・レシオ

前回紹介したバーバラ・フレドリクソン教授が考案したツールです。以下のサイトにアクセスして下さい。

http://positivityratio.com/single.php

  1. 昨日、どのように感じたか、20の質問に答えていきます。
  2. 回答は4種類から選びます。
    0 = Not at all(全然そんなことはない)
    1 = A little bit(少しそうだ)
    2 = Moderately(まあまあそうだ)
    3 = Quite a bit(かなりそうだ)
    4 = Extremely(全くもってその通りだ)
  3. Calculateのボタンを押します。
  4. Positive Score、Negative Score、Positive Ratioが計算されます。Positive Ratio(ポジティブ・レシオ)が1-3の間にあれば、かなりポジティブ度が高いということになります。これが1未満だと、ネガティブ度が高くなっていることを示します。

 

ちなみに私はPANASの結果が、Positive Affectivity 30、Negative Affectivity20でした。高くもなく、低くもなく・・・という結果ですね。一方、ポジティブ・レシオは0.86と1未満になっていました。調査を受けた時は(2022年1月)、東京でオミクロン株感染者数が最多を更新し、かつ、クレジットカードの決済関連でトラブルに合った日でした。外的要因によって、私のポジティブ感情は大分減少していたらしいです。

2つの調査で、自分が持っているポジティブな感情の大きさ、つまりポジティブ度を計測して、私のように、あまりスコアが高くなかったぞという場合でも、がっくりしないで下さい。
だからこそ、これから、ポジティブ・インターベンションによる働きかけで、ポジティブ度を上げていこうというわけです。

また、このスコアは、絶対的な高い、低いよりは、時間の経過と共にどう推移していくかという経緯を見ることが大切です。ポジティブ・インターベンションを実践してみて、もう一度スコアを計測したらアップしていたということを目指していきます。

ですから、このスコアは、一回計測して終わりということではなく、定期的に計測してみることをお勧めします。自分のポジティブな感情が増えているのか減っているのかをチェックしていくと、減っている時には、ポジティブ・インターベンションを増やそうとか、ポジティブな感情を自分に生まれさせるためのアクションを取ることができます。

自分の現在のポジティブ度を計測して記録しておきましょう。そして後日、ポジティブ・インターベンションを実施した後で、もう一度、ポジティブ度を計測して、どのように変化したかをチェックしましょう。

ポジティブ・インターベンション① ポジティブな感情には10種類あるポジティブ心理学...

 

 

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