ポジティブ・インターベンションの手法として世界にフォーカスしたセイバリングには「感謝」と「驚嘆」の2種類が代表的なものです。「驚嘆」のセイバリングの具体的な方法を紹介しましょう。
「驚嘆」のセイバリングとは、自分よりも偉大な存在、世界に触れて感動する、畏敬の念を抱く経験です。自然、神秘、宗教を通じてこのような感情を抱くことが多いですが、日常の中で「驚嘆」の感情を抱けるのは、芸術に触れることでしょう。音楽や絵画などです。
お勧めは音楽です。この場合の音楽は歌謡曲やロックというよりは、クラシック音楽などの古典的な名作を推奨します。長い年月を経て讃えられ続ける楽曲には、パワーがあります。クラシックなど普段聞かないという方は特に、クラシックの名曲を聴いてみて下さい。
最近はアマゾンやアップルミュージックなどいろいろな媒体で音楽をデジタル配信しています。演奏者も多彩です。クラシックの名曲を様々な演奏者が奏でたものが配信されています。椅子にゆったりと座り、目を閉じて、ヘッドフォンやイヤフォンでクラシックの曲を聴いてみて下さい。美しい音楽に身を浸すのです。曲を聴くことに集中してみて下さい。
「驚嘆」のセイバリングを経験するために私がお勧めする曲は以下のクラシックです。これらの曲をヘッドフォンで一人でゆったりと聴いてみて下さい。心が静かになったり、逆に心が揺さぶられたり、いろいろな感情が沸き上げってくるかもしれません。それは素晴らしい曲のパワーです。ぜひ、セイバリングで、名曲のパワーを味わってみて下さい。
- ラフマニノフ「鐘」
- ショパン「夜想曲 第2番 変ホ長調」(ノクターンと通称されています)
- ショパン「雨だれ」
どうしても、クラシックは苦手という方には、次の曲を味わってみて下さい。ただ、歌詞が入っていない物を選ぶことをお勧めします。歌詞を聞いてしまうと、その言葉に心が釣られてしまい、うまく集中できない場合があるからです。
- アメイジング・グレース
- アベマリア
「驚嘆」のセイバリングのために、自分のお気に入りの曲のリストを作って、スマートフォンなどに保存しておく事もお勧めです。
美しい曲に浸る時間は、日常から少し離れて、美や芸術に心を開く時間になります。
芸術作品に感動する時間を、ぜひ日々の生活の中に取り入れていきましょう。